裁量のない仕事ってストレスじゃないですか?自分がやることすべてに口を出されたり、自分の考えを仕事に反映させることが許されなかったり。
・裁量のない仕事がストレスになる理由がわかる
・どのような場合に裁量権を持つことができるかがわかる
・裁量権を獲得するための手段を知ることができる
だから、裁量のある仕事がやりたい!って言っても、聞き入れてもらえない…と思うかもしれません。
ところが!裁量は仕事の幸福度を求めるためには、なくてはならない要素なんです。裁量を追い求めることは、ストレスフリーなキャリア形成を充実させるためには不可欠なんです。
Contents
そもそも裁量とは?
裁量の定義から確認しましょう。
とあります。つまり、より多くの作業内容を自分の考えで決められるほど、裁量が大きいと言えます。サラリーマンであるからには、どうしても会社の指示に従う必要がありますので、裁量権の多い少ないの問題は必ず付きまといます。
重要なのは、「裁量権は仕事の幸福度を決める根本的な要素」であることです。*
『科学的な適職』という、仕事選びについての書籍が出版されており、その中では自由ほど仕事の幸せを左右する要素はないと結論づけています。すごくざっくりですが、裁量の少なさ=ストレスの大きさと言うこともできます。
この本は4021の研究データから仕事の選び方を導き出しており、非常に客観的かつ論理的な内容です。裁量に限らず、仕事で苦しく感じている理由をはっきり知りたい方は、ぜひ手に取ってみることをオススメします。
裁量権を与えられる人
相応しいと会社や上司に認められた場合
実力があって、裁量権を与えるに相応しいと思われている人です。当然ですが、実力も実績もない部下に裁量権を与える会社はまずないでしょう。つまり、裁量権の大きさ=会社からの信頼の厚さということにもなります。
「コイツならそんなに注意して見る必要はないな」と思わせることができれば、だんだんと与えられる権限も増えてくるかもしれません。
信頼をだんだんと勝ち取っていくことが求められる
私も、今の会社に入って丸2年経つまでは、裁量のカケラもなくずっとストレスを抱えていました。
入社当時は一挙手一投足レベルで監視をされていましたが、丸2年経ったころから、信頼を得られてきたのか、だんだんと口出しをされることが少なくなってきました。
何が言いたいかというと、利益や数字のほかに、勤続年数や仕事への姿勢が評価されて裁量を与えられることもあるということです。
裁量権を与えられない人
結果を出していない人
単純に、実績と実力がないからという場合です。会社で裁量を持っているのは誰でしょうか?社長、取締役などの偉い人ですよね。
そういう人たちは、実績と実力があるからこそ、責任ある立場に就いており裁量を与えられています。つまり、目立った結果を出していない人が、裁量権を求めることは非常に難しいです。
勤続年数が浅い人
勤続年数の浅い人は、ヘッドハンティングなどで入社前から評価されていない限り、たとえ能力があっても裁量権を与えられるまでには時間が掛かります。
「この人と一緒に働いていけそう」と思われることも実績の一部なので、もしあなたが転職直後の場合、裁量が欲しければストレスに耐えながら2-3年は待つ覚悟で働いた方がいいと思います。
裁量権がある仕事
社内で裁量を与えられる人の特徴を見てきましたが、職業別でも裁量権の多い少ないは変わります。
工事系の監督、責任者
例えば、設備の取付や保全などの工事責任者です。小さな現場なら、仕事を受注したあとは作業の進め方や作業員の調整、道具の手配など、一連の流れを任されることになります。
私の元同期は、過去に溶接機の補修をしていたようですが、一人でお客さんのところに行き、自分のペースで仕事を進めることができると言っていました。話を聞くと、上司に口出しされることは全くないためストレスも少なかったと言います。
もしあなたが技術関係の仕事をしているなら、求人を探してみるのもアリだと思います。
営業職
営業職は、売上と利益さえ上げていれば、方法はあまり問われません。もちろん、会社や業界によって自由度は変わりますが、数字を出していれば喫茶店でサボることも可能です。しかし、結果を出し続ける必要があるという点がネックです。
在宅ワークができる職種
職場の人と物理的な距離ができるため、監視の目が届かなくなる分、裁量は大きくなります。また、仕事中に音楽を流したり、好きな環境の中で作業ができるという点でも自由かつストレスフリーな働き方ができます。
問題は自宅で仕事するがゆえに、モチベーションや効率がガタ落する可能性がある点です。
まとめ
・裁量権は仕事の幸福度に大きな影響をもたらす
・裁量権は実績と実力のある人に与えられる
・結論としては、成果を出すか転職するかの2択
今いる会社で裁量権を得るためには、やはり実績と実力を会社に示すことが不可欠です。当面のストレスは我慢するしかないかもしれません。
また、裁量権の大きい職種に転職する場合は、会社情報や仕事内容をかなり具体的に確認する必要があります。でないと、入社前とのギャップが大きくなるため注意が必要です。
どちらにしても、裁量権は仕事の満足度を上げるための必須項目です。追い求め続ければ、あなたのキャリア形成にとって、いつかプラスになるでしょう!