結論:導入・本論・結論の3部構成で挑め!
朝礼のスピーチで話すことがない!
と困ったことはありませんか?そもそも、何を話せばいいんだ!って思いますよね。
そんなときは、話を導入・本論・結論の3部構成で考えてみましょう。
毎回ネタを考えるのが苦痛で、話す内容に困ったまま時間が過ぎてしまう…。そんな悩みから解放されるかもしれません。
・話すことがない時のネタ選びの方法
・スピーチの構成を考える方法
・朝礼スピーチの実例
このページでは、話すことがないときに役立つネタの探し方や、困ったときでも安心して使える1分間スピーチのコツをご紹介します。

目次 [非表示]
朝礼スピーチのコツ

1分から1分30秒間で伝える
朝礼スピーチは、指定がない限り1分から1分30秒で伝えましょう。
1分間という短い時間だとしても、構成さえしっかりしていれば、伝えたいことは伝えられます。
短い中でもポイントを押さえれば、「話すことがない」「ネタに困った」という悩みは少しずつ減っていきます。
なるべく明るい話題【政治批判、宗教の話はNG】
朝の時間にふさわしいのは、やはりポジティブな話題です。
深刻なニュースをネタにしてしまうと、朝から重い気持ちになるからです。
聞いている人の逆鱗に触れてしまうかもしれません。
前向きでポジティブなおもしろい話にしたほうが、聞いている方も気持ちがいいです。
ムリにおもしろい話をしようと思わない
「話すことがない」と悩んでしまうのは、自分でハードルを上げすぎているのかもしれません。
おもしろい話をしなければならないと考えると、なかなかテーマが決まりません。
例えミスっても、99.9%の人は1か月後には忘れています。
日々の自分の気づきをネタにする
ネタは、特別な体験でなくてもかまいません。自分の気づきや小さな発見も立派な話題になります。
無理におもしろい話をひねり出そうとせず、日々の中で起こったことを仕事と結び付ければ、自然と聞き手の興味を引く内容になります。
最終的に仕事につなげる
朝礼スピーチでは、どんな話でも仕事につなげることが大切です。
会社のスピーチなので、むしろ仕事に結びつかないと関心を得られないです。
たとえ「話すことがない」と思っても、日常の体験や気づきをネタとして拾い上げ、仕事に置き換える工夫をしてみましょう。
常に「これを仕事につなげるとしたらどう話せるか?」という視点を持っておくと、ネタ選びが楽になります。
とにかく慣れる
スピーチにはテクニックも必要ですが、まず慣れることが一番大切です。
たとえ30点の準備だとしても、最低3回は実践に臨みましょう。
最初はぎこちなくても、人前で話すことに慣れていれば、テクニックは後から身に付けられます。
朝礼スピーチの基本の流れ

導入、本論、結論の3部構成【合計300~450文字】
1分間のスピーチは「導入・本論・結論」の3部構成が命です。
・導入で聞き手の関心を引く
・本論で具体例や理由を話す
・結論でテーマに戻り締めくくる
ちなみに、1分間スピーチのちょうどいい文字数は300文字と言われています。
よって、300-450文字の間で考えると時間内に収まるはずです。
導入(起):10~15秒
スピーチの冒頭では、相手の耳を引くような問いかけや共感を意識します。
「今朝、出勤途中に少し変わった光景を見かけました。」
「皆さん、最近“秋が短くなった”と感じることはありませんか?」
「今日会社に来る途中、『道がいつもよりも混んでるな…』と思ったら、マラソンをやるんですってね。」
このように、あるある感や共感しやすい切り口で始めると、自然と話に引き込まれます。
本論(承・転):40~60秒
本論では、序論で話したテーマを具体的に話します。
ここでは、先ほどの「秋が短くなった」という序論の続きの例を書きます。
つい先週まで暑かったのに、朝晩は急に冷え込むようになりました。
私はハイキングをするのですが、昨日いつも通り半袖で出かけたら、夕方急に寒くなってきて
天気予報を見なかったことを本当に後悔しました。
仕事でも同じで、天気を見ておかないと、急に雨が降って作業が中断する現場があると思います。
今日は雷注意報が出ているので、夕立がくるかもしれません。
特に塗装屋さんは、雨が降りそうな気配を感じたら、すぐに養生ができるように準備しておいてください。
「話すことがない」と感じたときでも、日常の中からネタを見つけ、仕事につなげる意識を持つと、話す材料は意外とたくさんあります。
結論(結) :10~15秒
最後はテーマに立ち返ってシンプルに締めましょう。
来週もずっと朝晩の寒暖差が大きい日が続く予報ですので、すぐに着られる上着を準備しておいて、体調管理を徹底するようにお願いします。
前向きなメッセージを入れるのがポイントです。
多少雑な繋ぎでも、聞いている方はあまり違和感を持ちません。
スピーチネタのきっかけ7選

今日は何の日?
話すことがないと感じたときにおすすめなのが、「今日は何の日?」というネタです。
ChatGPTに聞くと候補を5-6個教えてくれます。
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旗の日(アメリカ領サモア)
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マルベック・ワールド・デー(Malbec World Day)
アルゼンチンを中心に、マルベック種のワインを祝う日です。 -
ナショナル・チーズボール・デー(米国)
この記事を書いた4月17日は、「虹始見(にじはじめてあらわる)」といって、これから虹がみえることが多くなる季節だそうです。
何気ない記念日でも由来を調べてみると、おもしろい話に展開できるものが多くあります。
時事ネタ
時事ネタは、社会の動きを知るきっかけになり、話すことがないときにも活躍します。
最近のニュースは聞き手の関心を得やすいです。
ただ、政治や宗教などデリケートな話題は避けましょう。ポジティブな切り口で仕事につなげるのがコツです。
たとえば新しい技術が出たニュースから、業務改善のヒントに繋げることもできます。
業界ニュース
業界ニュースは朝礼スピーチにぴったりのネタです。話すことがないときも、専門分野から話を広げられます。
たとえば、自動車メーカーにいる人が自動車業界に関するニュースに関心がないことは、まずないと思います。
ネタに困ったとき、自分の業界で起きている変化を調べてみましょう。
欠点は、業界がニッチだとニュース自体が少ないことです。
ことわざ
ことわざも、ネタに困ったときに頼りになる存在です。
「話すことがない」と感じる朝でも、ことわざの意味や由来を調べるだけでおもしろい話が見つかります。
話すことがないときは、昔の知恵に頼るのも一つの方法です。
季節にまつわる話題
「季節」にまつわることは、特に共感されやすい話題になります。
話すことがないときでも、「桜が咲いた」「暑さが増してきた」など日常からネタを見つけやすいのが特徴です。
自分の趣味、家族
自分の趣味や家族の話は、ネタに困ったときの強い味方です。
エピソードトークは聞き手も場面を想像しやすいからです。失敗談であればさらに関心を得ることができます。
「話すことがない」と感じた日でも、自分自身の生活を振り返ってみましょう。いいネタが見つかるかもしれません。
最近読んだ本、学んだこと
最近読んだ本や学んだことは、知的でおもしろい話になり得ます。
「話すことがない」と感じたとき、本の一節や新しく得た知識を思い出してみてください。
読書はそのまま仕事に役に立つ要素が多く、読んで損になることはありません。
困ったときに心に残った言葉を紹介するだけでも、ネタとして十分成立します。
1分間スピーチの例文5選

渋沢栄一
おもしろい話をしようとして困ったときは、偉人を参考にするのもおすすめです。
たとえば偉人の考え方から学んだ仕事の姿勢を紹介するのは、仕事につなげるスピーチの定番です。
おはようございます。今日は、渋沢栄一の言葉から気づきを得たネタをお話しします。
彼は新1万円札になったことで有名な偉人ですが、もともと埼玉県で農民として生まれた人物です。
「論語と算盤」という本で、道徳とビジネスを両立させることを語っており、正直に生きることと利益を出すことを追求する考えも持っていました。
彼の考え方は、利益だけでなく安全を追求するという私たちの仕事にも通じるものがあります。
正直に生きるだけでは利益が出ず、利益だけを追っても人の心はついてきません。
どちらも大切にするバランス感覚こそ、私たちが仕事につなげるべき考え方だと思いました。
入学式
入学式の思い出から「心機一転、挑戦する気持ち」を話題にするのも、聞き手の共感を得やすいネタです。
おはようございます。
先日、入学式のニュースを見て、自分の入学式を思い出しました。
あの頃は期待と不安でいっぱいでしたが、それでも新しい一歩を踏み出したことを覚えています。
しかし、最近では仕事に慣れてきたことで油断が増え、ミスが増えたと感じるこの頃です。
やはり、「初心を忘れないこと」が大切だと改めて気づきました。
話すことがないときでも、自分の原点を思い出すだけで、自然とスピーチのネタになります。
子どもの運動会練習
子どもの運動会練習の話を通して「勝つための工夫は仕事にも必要」という視点で話すのもいいでしょう。
おはようございます。
昨日子どもが運動会の練習をしていて、「どうやったら速く走れるか」を真剣に考えていました。
私もどうすればいいかを相談に乗っていたのですが、走り方を動画で研究したり、何度も練習したりと、本当に一生懸命でした。
その姿を見て、「大人の自分は努力しているのか?」と、ふと考えてしまいました。
子どもでも大人でも、自分の能力を上げるための努力を続けなければ、この世の中生き残れないと思っています。
目標に対して挑戦する姿勢は、どんな仕事にも通じます。
話すことがないと感じる日でも、こうした日常の中の出来事をネタにすれば、おもしろい話に変わることがあります。
エピソードトークはとくに、聞き手の共感を得やすいです。
新しくできたお店
最近、会社の近くに小さなパン屋さんがオープンしました。
きのう弁当を忘れたので、「買いに行くの面倒くさいなー」と思いつつ、何気なく立ち寄ってみたんですが、お店の人がとても楽しそうに働いていて、雰囲気も味もとてもよかったんです。
私はずっと仕出し弁当を食べているのですが、弁当を頼み忘れたからこそ、このお店の存在に気付けました。
たまには普段と違うことをしないと、気付けないこともあるんだなー、と思った出来事でした。
みなさんの仕事でも、いつものやり方ではなく、ちょっと違うやり方に挑戦してみてはいかがでしょうか?
朝礼スピーチが苦手、ネタに困る人が多い、そのワケとは?

今まで大勢の前で話した経験がない
朝礼スピーチが苦手な人の多くは、大勢の前で話したことがないのが原因ではないでしょうか。
人前で話す経験が少ないと、非常に緊張します。
また、何を話せば興味を持ってもらえるのかがわからず、悩んでしまう人も多いように感じます。
まずは場数を踏むことが、一番の対策になります。
会社の朝礼で短いスピーチを行う理由と目的

部署の士気を上げる
朝礼スピーチには、ただ話すだけでなく、きちんとした目的があります。
たとえば、部署全体の雰囲気を明るくしたり、士気を高めたりする効果があります。
工事現場や製造業社では、毎朝の朝礼がある会社が比較的多いです。
話す力、伝える力を養う
また、話す力や伝える力を養う場として、設けられているところもあります。
一方的に話すスピーチの経験を通して、相手にわかりやすく話す練習にもなります。
スピーチは決して難易度の高いものではありません。仕事につなげる視点を持つことで、誰でも成長できる場になります。
まとめ:型を覚えればそれらしくなる!

朝礼スピーチは、「話すことがない」と感じて困ったら、まず型を覚えておけば安心です。
導入、本文、結論の3部構成を忘れずに話せば、必ず伝わりやすいスピーチになります。
ネタに困ったときこそ、日々の気づきを大切にしてください。おもしろい話でなくても、仕事につなげる話ができれば十分です。
スピーチの基本の流れや、きっかけの例を参考にして、少しずつ慣れていきましょう。
毎日の積み重ねが、自信と話す力を育ててくれます。