自己啓発

ショートスリーパーの早死には嘘。寿命が証明しています。有名人の例と診断基準も。

睡眠時間を4時間にしたら早死にする?
ショートスリーパーになりたいけどどうすればいい?

ショートスリーパーになれたら、1日の稼働時間が増えるので便利ですよね。しかし、睡眠時間を減らすことに不安を感じている方もいると思います。

この記事の要約

・ショートスリーパー自体が早死にするわけではない

・後天的にショートスリーパーになることは困難

・睡眠の質を上げることで多少は近づくことが可能

ショートスリーパー自体が早死にするわけではありません。先進国一睡眠時間が短い日本人が、世界一長生きをしていることが根拠です。寿命との因果関係は見つけられません。

しかし、ロングスリーパーが後からショートスリーパーになることは困難です。

とはいえ、それでもショートスリーパーに近づきたい!と思う人もいると思います。そんな人は、昼に仮眠を取る、睡眠の質を上げるなどの努力をしましょう。

さすがに2-3時間削ることは難しいですが、私は健康に影響の出ない範囲で、30分-1時間程度削ることに成功しました

ここでは、ショートスリーパーがなぜ早死にしないか、ショートスリーパーに近づくにはどうすればいいかを解説します。また、診断方法も合わせてご紹介します。

ショートスリーパーの特徴

ショートスリーパーの定義【睡眠1日6時間未満】

ショートスリーパーの定義は、大まかに下記の通りです。

・平均6時間未満の睡眠時間しかとらない

・日中の眠気や機能障害を示さない

一般的な成人は、1日あたり7時間から8時間の睡眠をとるのが理想です。一方で、ショートスリーパーは1日6時間未満の睡眠でも問題なく生活できると言われています。

あなたはどうでしょうか?詳しい診断方法は後述します。

一見寿命に影響しそうですが、そうでもありません。

※参考:米国睡眠医学会(American Academy of Sleep Medicine)

ロングスリーパーとの違い

ロングスリーパーは、一般的な睡眠時間よりも長い9時間以上の休息を必要とします。

ロングスリーパーはその名の通り、長時間の睡眠によって回復します。朝7時に起きるとしたら、夜10時前には寝ている計算です。

1日6時間未満しか寝ないショートスリーパーと比べると、睡眠時間には3時間以上の差が生まれます。

意図的に睡眠時間を削っていない

誤解しがちですが、ショートスリーパーは無理に時間を削っているわけではありません

短い睡眠時間でも問題なく活動できるので、長い睡眠が必要ないというだけです。もし一般人が無理に睡眠時間を削れば、それこそ寿命に影響します。

もし、一日6時間未満の睡眠で日中眠くなったりボーっとするようであれば、その人はショートスリーパーではありません。

特有の遺伝子を持っている

ショートスリーパーは特定の遺伝的要因を持っていることが研究で示されています。

カリフォルニア大学神経科学科の研究では、ショートスリーパー遺伝子を持つ人の割合は全体の1%未満といいます。

この変異遺伝子をもっている人は目覚めやすく、より長時間の活動ができるとされています。

つまり、99%以上の人はショートスリーパーにはなれないのです。

ショートスリーパーになりたいなら

前提として本物のショートスリーパーにはなれない

後天的にショートスリーパーになることは難しいでしょう。ショートスリーパー遺伝子を持つ人は、全体の1%と言われるからです。

一般人が睡眠時間を削ってショートスリーパーを目指すことは、逆にパフォーマンスを落とす可能性があります。免疫が落ちたりして風を引いたり、寿命を知事める要因になるかもしれません。

睡眠の質を上げる

ショートスリーパーに近づきたいなら、まず睡眠の質を上げましょう

・寝る前の2時間はスマホ、テレビを見ない

・日中に運動し適度に体を疲れさせる

・アイマスクを着けて寝ることで光を遮断する

・毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きる

短時間の睡眠で高いパフォーマンスを維持するためには、睡眠の質を向上させることが不可欠です。

こうした工夫により、限られた時間でも効率よく疲労回復ができるようになります。

1日15分の仮眠を取る

日中に短い仮眠を取り疲労を回復しましょう。15分程度がベストとされています。

しかし、長すぎてはいけません。30分以上の仮眠は逆効果と言われているからです。脳が熟睡モードに入ってしまうため、生活リズムが乱れる可能性があります。

仮眠を取ることで日中の疲労を軽減できれば、夜の睡眠時間を若干削ってもパフォーマンスを維持することができます。

スヌーズ機能を使わずに起きる

次に、朝起きる際にスヌーズ機能を使わないようにしましょう。一回の目覚ましで起きる方が、目覚めがよくなるからです。

学術誌Sleep Research(睡眠研究)で発表された論文によると、スヌーズボタンを使う人は使わない人に比べ、目覚めたときに眠気を感じる確率が約3倍だった。

 

出典:『「スヌーズ」ボタンは悪なのか? 眠気増大の一方でメリットも』Forbes JAPAN、2023年10月19日

ショートスリーパーを目指したいなら、起きる時間キッチリに目覚ましをセットすることをオススメします。

ショートスリーパーの診断基準

あなたがショートスリーパーであるかどうかはこの基準で診断しましょう。

毎日6時間未満の睡眠で、すっきり目が覚める。

・日中に眠気が生じることはなく、集中力・判断力などにはまったく影響がない

昼寝をせずとも1日快適に過ごせる

診断結果はいかがでしたでしょうか?上記の条件を満たしている場合、ショートスリーパーの可能性があります。

ショートスリーパーは早死にする?

ショートスリーパー自体は早死にするわけではない

ショートスリーパーという体質を持つ人は、それ自体が原因で早死にすることはないようです。

2019年のカリフォルニア大学の研究では、完全に解明されているわけではありませんが、睡眠時間の短さが原因で健康を損なうことはないと示しています。つまり、寿命には関係ないんです。

生まれつきのショートスリーパーは、健康を損なうことなく活動を続けることができます。

無理して睡眠時間を削ると早死にする

一方で、意図的に睡眠時間を削ることは、健康に深刻な影響を与える(早死にの)可能性があります。

ショートスリーパーの割合は1%未満です。ほとんどの人にとって、無理して睡眠時間を削ることはマイナス以外の何物でもありません

ショートスリーパー診断で当てはまった人でも注意が必要です。

・慢性的な肥満

・免疫の低下による疾病

・睡眠不足による交通事故死

睡眠時間が足りないかどうかは、自分の体調でわかります。寿命を損なわないように、日中眠気に襲われるなら逆に睡眠時間を増やすべきかもしれません。

睡眠時間の短い日本人が長生きしている

日本人の平均的な睡眠時間は他の先進国と比べて短い傾向にあります。にも関わらず、日本人の平均寿命は世界一です。

株式会社ライフアカデミアの調査によると、調査対象の男女760名のうち、睡眠時間が6時間未満の割合は約24%でした。

もし、短時間睡眠の早死にリスクが高くなるなら、睡眠時間と死亡率の因果関係が証明されるデータがあるはずです。

睡眠時間と寿命の具体的な関係を証明するものがないので、やはりショートスリーパーが早死にするという根拠は乏しいと言えます。

参考:『日本人(成人男女・年齢別)の平均睡眠時間と睡眠時間別の満足度調査レポート』株式会社ライフアカデミア、2021年

有名人にはショートスリーパーが多い?

ショートスリーパーとロングスリーパー両方がいる

有名人や偉人の中にはショートスリーパーがいる一方で、ロングスリーパーも存在します。

ロングスリーパーの有名人

*アルベルト・アインシュタイン(物理学者、9時間睡眠)

*小柴昌俊(ノーベル物理学賞受賞者、11時間睡眠)

*大谷翔平(野球選手、12時間睡眠)

他にもたくさんいますが、ショートスリーパーもいればロングスリーパーの有名人もいます。

ショートスリーパーの有名人は?

短時間の睡眠で知られる有名人には、なんと90分睡眠と言われる人物もいます。

ショートスリーパーの有名人

*ナポレオン・ボナパルト(革命家、4時間)

*トーマス・エジソン(発明家、4時間)

*レオナルド・ダ・ヴィンチ(芸術家、90分)

*明石家さんま(お笑いタレント)

*GACKT(ミュージシャン)

また、イギリスのサッチャー元首相や野口英世もショートスリーパーであったとされております。

有名人が実践した仮眠方法

レオナルド・ダ・ヴィンチは「ポリフェーズ睡眠」と呼ばれる短時間の仮眠を繰り返す方法を取り入れていたとされています。

15分の睡眠を4時間ごとに取っていたと言われています。もしかしたら、仮眠を取っていた可能性もありますが、睡眠時間が非常に短かったことは間違いないでしょう。

ショートスリーパーだからこそ、優れた偉業を成し遂げたのかもしれません。

まとめ:睡眠は質が重要

ショートスリーパーの特徴や歴史的な偉人の例を挙げましたが、重要なのは自分に合った睡眠時間を確保することです。

ショートスリーパーには後天的になることはできません

本記事のショートスリーパー診断を参考に、寿命を縮めないように健康的な睡眠ライフをおくりましょう。