自己啓発

安全標語はパクリでいい?簡単作成のヒントと最新の例

工場の安全標語を考えろと言われたものの、こういうのが凄く苦手!

現場監督
現場監督
「なんでもいいからさっさと作りたい!」
配管職人
配管職人
「どうせ作るなら凝ったものを作りたい!」

安全標語って考えるのめんどくさくて、パクりたいけどバレたらどうしよう…!って葛藤ありますよね。もちろん、丸パクりは絶対にバレるのでNGです!

でも、このやり方を使えば、そんな悩みから解放されちゃいます。それは、色んな標語からワードをちょっとづつ組み合わせる方法です。

毎日俳句を考えている人でもない限り、自分の頭でイチから考えるのは結構大変です。

★色んな標語からちょっとずつ組み合わせる

☆使えるフレーズをストックしておく

☆5・7・5を意識する

★韻を踏む

安全標語とは

安全標語とは、安全意識を高めるための、短いメッセージやスローガンのことを言います。労働者が事故や災害を未然に防ぐために、現場に安全標語を掲示します。

作業にかかわる人たちに対して安全作業を意識させるためのもので、建設業ではお馴染みですよね!

安全標語の役割

安全意識の向上

当たり前ですが、危険や事故に対する注意喚起を促し、作業員に安全な行動を取るよう意識付けることが目的です。安全標語のない現場なんてないのではないでしょうか?

覚えやすさ

5・7・5などの形式で作られ、リズミカルなフレーズが多いため、作業員がすぐに覚えて行動に移しやすいメリットがあります。どんないい言葉であっても、覚えにくければすぐに忘れてしまします。

例えば、「1メートルは一命取る」という言葉は、たとえ1メートルの高さであっても死ぬ可能性があるぞ!という注意喚起なのですが、語呂が良過ぎて一度聞いたら忘れられませんよね?

職場の一体感

全員で唱和することで、現場全体に一体感が生まれます。安全作業が一層当たり前の認識になり、近道行為(面倒な手順を省略して楽な行動すること)を考えにくくなります。なんとなく仲間意識も生まれますよね。

安全衛生標語を作成する際のポイント

1.  既存の標語から組み合わせる

標語集から使えそうな言葉をピックアップして、1語ずつ繋ぎ合わせる手法です。

保温板金屋
保温板金屋
「とにかくパクる以外で、何でもいいので標語を出したい!」

という方は、これだけで十分です。ほとんどの安全標語は2つか3つに区切られていますので、パクリ以外の方法としては、考えるエネルギーを一番使いません

参考サイトを貼っておきますので、標語の提出を求められたときにすぐに見られるよう、ブックマークしておきましょう。

参考:

中央労働災害防止協会 (ページ下段の「(参考)過去の入選作品」)

https://www.jisha.or.jp/zerosai/slogan/index.html

中小建設業特別教育協会 「安全標語」

https://www.tokubetu.or.jp/anzenposter/hyougo.html

2. よく使われるフレーズをストックしておく

良く使われるような定番フレーズを標語に入れれば、何とかそれっぽくなります。例えば、下記のようなものがあります。

●ゼロ災 ●健康安全 ●すこやか ●みんな ●全員 ●家族

●守る ●心掛け ●職場 ●危険 ●ヒヤリハット ●ヒヤリ ●指差呼称

たとえば、この中の語句だけを組み合わせても「指差呼称 守るみんなの 健康安全」といった形に、何となくそれっぽいですよね!

現場監督さんだったら、標語を考える機会は年に3~4回ほどあるのではないでしょうか?いくつか案を考えておくだけで、一年分くらいのストックになるので、しばらくの間は考えなくて済むので快適ですよ!

3. 5・7・5を意識する

どうせやるなら、もう少し凝ったものを作りたい!という方は、5・7・5を意識してみると、カッコ良くて覚えやすい標語が作れます。例えば、下記の標語を見てみましょう。

・あわてるな ゆるんだ気持ち 事故のもと

・安全帯 命をつなぐ 守り神

・安全と 思った瞬間 危険なり

すべて5・7・5調ですよね?俳句や短歌のように、5と7の音で区切られた音は耳に残りやすく、このルールを守るだけでそれっぽい言葉が生まれます。

4.  韻を踏む

「あわよくば入選できたらな…!」

と思う方は、韻を意識するとより上手な標語が作れます。すごくシンプルに言うと、同じ母音を持つ言葉を繰り返すことで、強弱をつけたりリズミカルにする手法です。

言葉ではわからない方は、下記のワードをご覧ください。

・油断は一瞬、怪我は一生

・42ボルトは死に(42)ボルト

・油断なし 今日も安全な 作業ヨシ

声に出すとわかると思いますが、韻を踏むだけで途端にリズミカルになりますよね!それっぽくするには韻を踏ませることが重要です。

5.  家族の気持ちを考える

「繋ぎ合わせではなく、自分で考えてみたいな~」

って方は、例えば「現場で働く人の家族ならどう思うか?」を考えてみると、ヒントになるかもしれません。男女平等と言われつつも、やはり現場でメインの柱となるのはお父さん世代です。

しかし、昨今は現場もジェンダーレス社会になってきており、「お父さん」というワードは入選しにくいかもしれません。

中小建設業特別教育協会の標語集では、「家族」というワードが12個もヒットするので、性別を絞らずに「家族」にとどめるといいと思います。

「家族のために無事に家に帰るための標語」というテーマを決めて、考えてみると心に響くようなものが作れるかもしれません!

更に極めたければ

1.時事ネタを取り入れる

例えば、数年前に「24時間戦えますか?」という昔の流行語がニュースサイトに取り上げられ、話題になりました。そこで時代に合わせて、「今はもう 24時間 戦いません」だったり、時事ネタを取り入れると入賞の可能性がより上がります。

安全標語は、結局現場の基本を言葉にしただけなので、目新しさがないものが多いです。しかし、時事ネタを取り入れられれば、かなり目立つシャレが効いた標語を作ることができます。

2.ダジャレを使う

先ほど挙げた、「42ボルトは死に(42)ボルト」「1メートルは一命取る」はまさにダジャレです。上手く使えればエッジの聞いた標語が作れます。

ところが、ダジャレを使った安全標語で入選している作品はほぼ皆無です… あくまで自己満足です。同僚を笑わせたい方は考えてみてください…

まとめ

要約

★色んな標語からちょっとずつ組み合わせる

☆使えるフレーズをストックしておく

☆5・7・5を意識する

★韻を踏む

なんでもいいからさっさと作りたい!という方と、どうせ作るなら凝ったものを作りたい!という方両方に向けた方法をご紹介しました。

わたし
わたし
適当に作ればいいと思っていた安全標語だけど、入選にかすりもしなくてちょっぴり悔しかった。

という思い出があったので、この記事を書きました。

現場は大変ですが、辞めた今となっては懐かしい… 現場で働く間しか安全標語を考える機会もないと思うので、せっかくなら楽しんじゃいましょうよ(^ω^)/