自己啓発

現場の朝礼の安全コールを考えよう!指差し呼称でご安全に!

新人現場監督
新人現場監督
毎朝、現場の朝礼で安全コールを考えるんだけど、同じ掛け声が何日も続いてしまい困った!
昔の僕
昔の僕
似たような安全コールしか思いつかず、マンネリ化してきているので助けて欲しい!

毎朝安全コールを考えなきゃいけないけど、さすがにネタが尽きてきて思い浮かばない!って経験ありませんか?

でも、この記事を読んでいただければ、そのマンネリ化ともおさらばできます!

”現場の朝礼を乗り切るために”

・朝礼の挨拶は、天候、季節、時事ネタを活用する

・安全コールは、具体的であればあるほどみんなに聞いてもらえる

私が、朝礼で先輩現場監督が何を話しているのかを2年間聞き続けた結果、たどり着いた結論です。

「読み進める準備は良いか!ヨシ!」

朝礼の安全コールはいつ行う?

具体的には、全体で集まる朝礼と、グループに分かれての作業前打ち合わせで行うことが多いです。朝礼で安全コールや指差呼称をしない現場はほぼないでしょう。

だからこそ、いつでも作業員や職人を取りまとめられるように、朝礼の挨拶と安全コールに慣れておく必要があります。

現場の朝礼の流れと安全コールのタイミング

1. 全体朝礼の挨拶

朝礼は、現場全体が仕事モードに切り替わるための儀式です。まずは、明るく元気な挨拶から始めましょう。ハキハキとした挨拶は、現場全体の士気を高めるだけでなく、自分の気持ちを高める効果もあります。

・季節、天気、今日が何の日かのどれかをきっかけに話し出す。

・当日の注意事項につなげる

例えばこんな感じです。

おじさん監督
おじさん監督
「おはようございます!今日は9月19日!明日からお彼岸です。「厚さも寒さも彼岸まで」という言葉もありますが、現場はまだまだ気温の高い日が続きます!今日も引き続き、こまめな休憩を取って熱中症対策を行っていきましょう!」

朝礼が始まる前に、今日は何の日か?をWikipediaなどで調べておきましょう。365日、毎日何かしらの出来事が起きているので、ネタにはそうそう困らないはずです。

もし困ってしまったら、天候と作業の注意事項を最低限絡ませて挨拶をしましょう。毎日同じ内容だとみんなに聞いてもらえません。特に若い職人さんとか。

工事スケジュールの説明

その日の工事スケジュールを簡単に説明します。進捗状況や作業内容を明確に共有することで、全員が共通の理解を持って作業に取り組むことができます。

「今日は、午前中に〇〇地区で足場の組み立てを行います。近くで配管屋さんが作業をしているので、人が立ち入らないように作業区画を漏れなく行いましょう!」

クレームの共有

前日の作業でクレームや問題点があった場合、全員でその内容を共有し、改善策を確認します。同じクレームを発生させて会社の信用を落とさないためにも、必ず周知しましょう。

「〇〇でのケーブルダクトの塗装作業の後、床に塗料がこぼれていたとクレームがありました。朝イチで掃除をしに行き、今後は飛散養生を確実に行いましょう。」

その他注意点の共有

その他、作業に関連する特に注意するべき点や、安全面について説明します。例えば、他の会社と作業場所が被っている場合もありますので、きちんと朝礼で周知しておかないと混乱のもとになります。

「今日の作業場所は、午後からは〇〇社さんが溶接工事で入ることになっています。現場で詳しく説明しますが、あまり道具を広げないように気をつけてください!」

ここで安全コール!

全体朝礼の最後に、安全コールを全員で行います。毎日同じような内容だったりあいまいすぎる内容だと、マンネリ化して効果が薄れてしまいます。

2. ラジオ体操、肩たたき

ラジオ体操がある場合は、きちんと行いましょう。また、肩たたきは職人さんとのコミュニケーションの場になります。本気で叩いてじゃれ合ってスキンシップを取る良い機会です。逆に思い切り叩かれたら、「いてえ~!」と面白い反応をすれば、職人さんから可愛がられます笑

3. グループに分かれてのTBM、KY(危険予知活動)

全体朝礼の後には、個々のグループで集まって改めて具体的な作業前ミーティングを行うこともあります。その後に、全員でKYK(危険予知活動)を行い、最後に「〇〇ヨシ!」という安全コールで締めます。

TBM(ツールボックスミーティング)

各チームでグループに分かれ、簡単なミーティングを行います。このミーティングでは、各チームで今日の作業内容を具体的に確認し、注意個所や問題点を共有します。

この段階では、グループに分かれるため人数が5人前後まで減っており、見知った人たちばかりになっているので多少間違えても大丈夫です。しかし、危険の周知はしっかりと行いましょう

KYK(危険予知活動)

KYKは、潜在的な危険をあらかじめ予測し、その対策を全員で話し合います。全員で、具体的に、というのが重要です。あいまいな対策では頭に全く残らないので、作業員が適当になっている場合は、多少厳しく接することが求められます。

監督の安全への姿勢は、作業員の方にも伝播します。実際に、災害や事故が起こった際の報告書を見ると、そもそもグループ全体の安全意識の欠けが原因だったりもします。

「安全帯の2丁掛けに気を付けていきましょう
「1m以上の高所で作業をするときは、安全帯の2丁掛けでいきましょう!」

 

ここでも安全コール!

全員で声を合わせて「ご安全に!」「〇〇ヨシ!」で締めて現場に向かいます。最後の仕上げのようなものです。

ここでも、当日の注意箇所をケースバイケースで決めましょう

・雨が降っているとき

「足元注意よいか!?足元注意ヨシ!足元注意ヨシ!足元注意ヨシ!」

・気温が高いとき

「こまめな水分補給よいか!?水分補給ヨシ!水分補給ヨシ!水分補給ヨシ!」

・槽内作業のとき

「酸素濃度の確認はよいか!?酸素濃度ヨシ!酸素濃度ヨシ!酸素濃度ヨシ!」

互いの服装点検をやる現場もある

各自の服装や安全装備を、向かい合って確認する現場も多いです。ヘルメットや手袋、保護具が正しく装着されているかをお互いに点検し、安全な状態で作業に入れるよう確認します。

「保護帽ヨシ!手袋ヨシ!安全靴ヨシ!」

まとめ

要約

・朝礼の挨拶は、天候、季節、時事ネタを活用すれば、ネタ切れにならない

・安全コールは具体的であればあるほど良い。あいまいでは意味ナシ

現場の朝礼は、挨拶から始まり工事スケジュールや注意点の共有、ラジオ体操や肩たたき、そして具体的な作業内容や危険予知活動に至るまでの、一連の流れで成り立っています。

そんな中で、みんなの興味を惹く挨拶や、ビシッと具体的な安全コールを決めれば、作業員も言うことを聞いてくれやすくなります

朝礼が効果的になるかどうかは、現場の雰囲気を作る現場監督に掛かっているのです。