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やりたくない仕事を断るのはわがまま?【例文有】新人やパートにもできる断り方6選

3年目営業
3年目営業
やりたくない仕事を断りたい!でも、断ったら会社の人にどんな目で見られるかわからないよね…

サラリーマンなら、「やりたくない仕事を断るのはわがままなのか?」ということを考えたことがある方も多いと思います。

私は、やりたくないという理由が合理的であれば断るべきだと思います。苦手な仕事を受けることは、あなた個人だけでなく会社にとってもデメリットがあるからです。

個人レベルならストレスの増加や効率の低下をもたらします。会社レベルで言えば従業員満足度の低下により、離職者が増加する要因になり得ます。

サラリーマンは基本的に会社の指示に従うことが仕事です。つまり、やりたくない仕事も多く含まれているはずです。

・合理的な理由を付けて断る

・自分の要求だけを通そうとしない

・絶対に上司(会社)と敵対しない

本記事では、やりたくない仕事を上手に断るポイント、断る際のメリット・デメリットについてご紹介します。

Contents

やりたくない仕事を断るのはわがままか?

合理的な理由があればわがままではない

結論として、合理的な理由があればわがままではありません

もし断りたい仕事ができた場合は、相手に合理的な理由を伝えましょう。サラリーマンが正当な理由なく仕事を断ることはルール違反だからです。

・引き受けることで、双方にデメリットが生じる

・断ることで会社の利益になる場合がある

雇用者(会社)と労働者は、指揮命令関係に置かれているからです。会社からの命令に従わなければ、雇用契約に違反することになります。

ボーナス減額の口実にもなるから要注意です。

断りたい意思は伝えてもよい

本当にやりたくない仕事の場合は、断りたいという意思は伝えてもよいと思います。実際に断るかどうかは別としてです。

意思を伝えなければ、仕事を振った側があなたの気持ちを知ることができません。

最低限、こちらが気乗りしていないことだけは、わかってもらう必要があります。断りたい意思を伝えたとしても、最終的に仕事を引き受けることでトラブルにはなりません

会社の不利益があってはならない

やりたくない仕事を断ることで、会社に不利益を発生させることは好ましくありません

短期的には楽になるかもしれません。しかし長期的に見ると、自分の評価を下げることになりかねないからです。

昇給(昇進)を目指している場合は、会社に不利益を出さないように振舞うべきです。もしその会社に未練がないなら構いませんが……

わがままと自己主張は違う

まず、わがままと自己主張は異なります。違いは相手の都合を考えているかどうかです。

わがまま:他人や周囲などの都合や事情を考えずに、自分勝手に振舞ったり発言したりすること。

自己主張:自分自身の意見や考えや欲求などを、他人に伝えること。

出典:実用日本語表現辞典(2010年)

わがままは主語が「自分」です。しかし、自己主張は「相手に伝える」ことが目的です。

職場での仕事に関しても、単純に「やりたくない」という感情を言うだけでは、ただのわがままと取られてしまうでしょう。

しかし、断る理由を合理的にきちんと説明できれば、あなたの主張が受け入れられる可能性が上がります。

なぜ、その仕事を引き受けるのが難しいのか?

どうしてその仕事が自分に合っていないのか?

合理的な理由をもって、双方のメリットまで伝えられるのが自己主張。自分の感情や要望を、そのままぶつけるのは単なるわがままです。

本当にやりたくない仕事は断るだけのメリットがある

「引き受けるくらいなら退職を考えるレベル」の仕事であれば、断るメリットがあるかもしれません。仕事よりも自分の職業人生の方が大切だからです。

やりたくない仕事を引き受けることで、会社からの評価は上がります。しかし、引き受ける仕事の内容や量によっては、様々な悪影響が生じる可能性があります。

悪影響の例

・ストレスの増加

・奪われる時間

・適正に合わない仕事

そのため、場合によっては、勇気を持って「できません」と伝えることも大切です。

やりたくない仕事を上手に断る方法6選

やりたくない仕事を上手に断るためには、どのような方法があるでしょうか?断る際は、頼まれたことに対する嫌な気持ちを抑えつつ、自分が断るだけの理由を明確に伝えることが大切です。

まず依頼内容を確認する

仕事を頼まれたとき、まずは依頼内容をよく確認しましょう。

引き受ける引き受けないの判断をするためには、判断材料が必要だからです。もし、よく確認もせずに断ったらどうなるでしょう?

・本当は引き受けても問題ない内容だったが、断ってしまった

・安請け合いしてしまったが、実は重労働だった

・社長の指示であることを知らずに断り、とてつもなく叱られた

雇われである以上、仕事を断ることは好ましくありません。

引き受けるかの判断をするために、断るメリットとデメリットを天秤にかける必要があります。そのためには、情報収集が欠かせません

自分の仕事量の多さをアピールする

「今月中に見積書を20件作る必要があり、ちょっと今は受けられません…」

といった形で、今の業務負担をアピールする方法です。具体的な数字や期間を明言することで、断る理由に正当性が増します。

「来週ならできます。」という理由も効果的です。一時保留にすることで、その仕事が急ぎの場合なら他の人に回されます。

完全には断っていないところがポイントです。拒絶することなく、結果的に引き受けなくて済む可能性があります。

他の人を当たってもらう

「○○さんの方がこういう仕事は得意ですよ!」

自分が適任でないと思った場合は、他の得意な人に回してもらうことも一つの方法です。

この場合、単に「やりたくない」という印象を与えません。適材適所を意識している姿勢を見せることができます。

しかし、仕事を回された人からの反感を買う可能性があることに、注意する必要があります。

その人が本当に得意で、快く引き受けてくれれば別ですが、もし仕事をたらい回しにしたことがバレたときは、後で必ずフォローを入れておきましょう。

もし、フォローしても相手が不満に感じるような関係なら、この方法は使わないでおきましょう。人間関係の悪化を招きます。

代替案を提案する【部分的に引き受ける】

「データ入力ならお手伝いできますが、契約書の作成なら他の方にお願いした方が良いと思います。」

断る代わりに代替案を提示することも有効です。

その案が採用されれば、あなたの評価を下げることなく、やりたくない仕事を断ることができます。

例えば、全てを断るのではなく、部分的に引き受ける方法です。

自分の得意分野を引き受け、他の人のほうが早いと思うような仕事は、その人に当たってもらう。協力の姿勢を示しつつも、自分の負担を軽減することができます。

不得意な仕事だと説明する

わたし
わたし
「私、タイピング遅いので、このデータ入力は丸1日掛かってしまいますけど、それでもいいですか?」

といった形で、自分の不得意を正直に話す方法です。具体的に伝えられれば、上司も適材適所を考慮して、他の人に割り当ててくれるかもしれません。

もし、「それでもやってくれ」と頼まれたら、無理して早くこなそうとせずに、遅いペースのまま進め、適当なタイミングで上司に進捗報告をしましょう。

もちろん、「こんな仕事がまだ終わらないのか!」と言われるかもしれません。

しかし、責任は仕事の遅い人依頼した上司にもあります。

遅いことにしびれを切らし、次第に他の人を頼ろうとするはずです。

引き受ける代わりに他の仕事を減らしてもらう

「この仕事やりますので、月次の報告書の締め切りを延ばしてもらえると助かります…!」

どうしても引き受けなければならない場合は、期限を延ばしてもらったり、別の仕事を減らしてもらう交渉をするのも手です。

「仕事を引き受けるから、他の業務を調整して欲しい」という理由は、合理性の高いお願いと言えます。

やりたくない仕事を断るデメリット

しかし、断るデメリットももちろん存在します。メリットだけでなくデメリットもきちんと天秤に乗せて考え、引き受けるか断るかを決めましょう。

上司、会社からの評価が下がる

やりたくない仕事を断ることは、上司や会社からの評価に悪影響を与える可能性があります。上司から「あいつは責任感がない人間だ」というレッテルを貼られるからです。

その結果、昇進や昇給のチャンスが遠のくこともあります。

コンプライアンス意識の薄い会社の場合、最悪退職に追い込まれる可能性まであるので要注意です。

同僚に妬まれる

「アイツが断った仕事が全部こっちに回されてる!」と気づかれると、同僚から妬みや不満を持たれかねません

職場内での人間関係が悪化すると、いざというときに、あなたに協力してくれる人がいなくなります

同僚に不満を持たれるような仕事は、引き受けた方が良いかもしれません。コミュニケーションが取りにくくなるどころか、望まない異動や査定ダウンの可能性が高まります。

自己成長の機会を捨てることになる

やりたくないからと言って仕事を断ることは、自分から自己成長の機会を逃すことにもなります。

もし、新しい分野の仕事が回ってきた場合、とりあえずやってみるのはいかがでしょうか?スキルや経験を積む貴重なチャンスです。

やってみたら意外とやりがいのある仕事かもしれませんよ!

やりたくない仕事はどのようにして回ってくる?

やりたくない仕事が自分のところに回ってくるとき、いくつかのパターンが考えられます。

①とりあえずそこにいる人間に振られる

②単純に社歴の短い人間に振られる

③目の前にいるからという理由で振られる

④あなたならやってくれるから、という評価を上司が持っている

⑤退職する前任者の引継ぎ

人手不足の中小企業では、特に理由なく仕事を振られることが多いです。(私が経験した中小企業2社が、2社ともそんな感じでした。)

「おい、そこのお前、これやってくれないか?」と、とりあえずそこにいる人に振るというケースも多いと思います。

やりたくない仕事を断るメリット

やりたくない仕事を断ることの、大まかなメリットは下記の通りです。

仕事のストレスが減る

仕事におけるストレスが減ることが最大のメリットです。

ストレスの減少は働きやすさに直結します。若い人が抑圧されがちな現代社会において、かなり重要な要素と言えます。

自分の担当範囲外の仕事を差し込まれることで、業務スケジュールが乱されます。自分のペースで仕事を進められないことは、結構苦しいものです。

仕事の効率が上がる

やり慣れない仕事を断ることで、仕事の効率が上がります。慣れない仕事はどうしてもペースと品質を両立することが難しいです。

他の得意な人が引き受けた方が、会社のメリットになる場合もあるでしょう。

仕事のデキを良くするためには可能な限り、やりたい仕事や得意な仕事に専念するべきです。

自分の得意分野に集中することができる

やりたくない仕事を断ることで、得意な仕事に集中することができます

不得意な仕事をしないことにより、自分の強みをより強化することが可能です。「この分野で私に勝てる人はいない!」というレベルになれば、大きなスキルアップになります。

雑用係にならなくて済む

適度に仕事を断ることで、雑用係にならなくて済みます

なんでもかんでも仕事を引き受けていれば、そのうち何でも屋扱いされてしまうからです。

上司
上司
「コイツは頼まれごとを嫌がらないやつだ」

というレッテルを張られたが最後です。「困ったときのアイツ」として、定期的にやりたくない仕事が舞い込んでくるかもしれません。

そうならないために、適度に仕事を断ることが重要です。

やりたくない仕事を断るときのポイント7選

やりたくない仕事を断る際には、いくつか押さえておかなければならないポイントがあります。断ることで働きづらくなったり、職場の関係が悪化するリスクもあるため、注意必要です。

絶対に敵対しない

断るときには、絶対喧嘩になってはいけません。上司から「逆らった」という印象を持たれると、間違いなく人事評価に影響します。

会社にも居づらくなり、断ったことでかえってピンチになりかねません。

もしあなたが、その職場に残る気持ちがないなら構いません。しかし今後同じ業界で転職する場合、その会社と思わぬ接点が発生する可能性があります。

「引き受けたら残業月60時間超える!」というような、何が何でも引き受けたくない状況でない限りは、絶対に喧嘩をしないことをお勧めします。

必ず正当な理由を伝えた上で断る

断るに値する合理的な理由を第一に伝えるべきです。もちろん、「ただ面倒くさい!」と本音で思っていても問題ありません。

ただ、態度を露骨に出すことは良くないです。

上司に正当性を理解してもらえれば、さほど角は立たずに断ることができます。自分の本音が相手に伝わらないよう、建前を一生懸命説明しましょう!

周りが忙しいときは引き受ける

周囲が忙しいときは引き受けた方が良いかもしれません。そんな中あなたが仕事を断れば、反感を買う可能性があります。

会社員の場合、職場の人間に嫌われたら今後の仕事に大きく影響します。協力が得にくくなったり、飲み会から外されたり。

嫌でも仕事を引き受けるべきタイミングは、たびたび訪れます。

具体的な伝え方を心がける

断るときは、言葉を濁さずにはっきりと伝えましょう

・その仕事ができない理由

・今取り組んでいる仕事

・現状の忙しさ など

あいまいな断り方は、相手から不信感を抱かれます。「結局やりたくないだけなの!?」と思われるかもしれません。

理由や説明が具体的であるほど、説得力が増します。

感情的に伝えない

断るときは、感情が表に出すぎないように注意しましょう。

「やりたくない!」「面倒くさい!」という感情を読み取られてしまうと、相手もカッとなって言い返してくる可能性があります。

あくまで、断るに値する正当な理由うや代替案を、落ち着いて伝えましょう

断った後のフォローを忘れずに

もし断ることが成功したら、後で忘れずにフォローを入れましょう。

・ランチを奢る

・缶コーヒーでも買って渡す

・褒め倒す

断った相手(上司)に、わざわざフォローを入れる人は少数だと思いますので、断ったマイナスを帳消しにできます。

社歴が浅い場合は、基本的に断らない

基本的に、社歴が浅い場合は全て引き受けましょう。入社数か月内に悪印象を持たれると、その後5年、10年と同じ印象を持たれ続けることがあるからです。新卒、中途採用の両方に当てはまります。

本当に、年を重ねた人ほどずっと同じ印象を引きずります。

入社数か月の時点で会社の戦力になっていれば別ですが、最低限半人前の仕事ができるようになるまでは待った方がいいと思います。

やりたくない仕事でも引き受けるメリットがある

一方で、やりたくない仕事を引き受けることで得られるメリットもあります。忙しいのに無理をして引き受ける必要はありませんが、場合によってはその決断が将来自分にとってプラスになることもあります。

会社の評価が上がる

やりたくない仕事をあえて引き受け、結果を出すことで会社からの評価が上がる可能性があります。会社や上司の期待以上の成果を出すことができれば、上司や同僚から信頼され将来的な昇進や昇給のチャンスも広がります。

上司からの覚えが良くなる

上司は、率先して難しい仕事や面倒なタスクを引き受ける社員を評価することが多いです。やりたくない仕事を引き受けることで、上司から「この人はよくやってくれる」と思ってもらえるかもしれません。

結果として、新たなプロジェクトや新規事業の立ち上げの際、以前の働きの良さを評価されて、メンバーとして抜擢してもらえる可能性があります。

やりたくない仕事を引き受けることのデメリット

もちろん、やりたくない仕事を無理に引き受けることには、いくつかのデメリットも存在します。

ストレスが増える

自分が興味を持てない仕事や得意ではない仕事を引き受けると、ストレスが溜まりやすくなります。その結果、モチベーションの低下や健康への悪影響が現れることがあります。

仕事の効率が落ちる

不得意な仕事を引き受けることで、仕事の効率が落ちる可能性があります。

得意な仕事やりたい仕事をやっていた方が、効率的に進めることができます。

仕事へのモチベーションが下がる

やりたくない仕事を長期間続けることは、仕事自体へのモチベーションの低下につながります。

自分のやりたい仕事に集中できなくなった場合、慢性的に仕事への意欲が落ちる可能性があります

頼まれ体質になる

引き受けすぎるあまり、会社の中で雑務を頼まれるポジションになってしまう可能性があります。

頼まれごとは断らない人のもとに集まる性質があるからです。

「この人断らないから、次からもお願いしよう」と思われてしまえば、雑多な仕事が次々に回されます。

自分を大切にできなくなる

やりたくない仕事を引き受けることで、自分を大切にできなくなる可能性があります。

・いつも断れない自分が嫌いになる

・仕事がなかなか進まないことで、自信が失われる

・「なんでも屋」扱いされて傷つく

もちろん、すべての仕事を断ることはできません。しかし「断らない人」というレッテルを貼られるのは避けたいです。

キャリアに悪影響を及ぼさないために

仕事を断ることや引き受けることには、それぞれメリットとデメリットがあります。最も重要なのは、あなたのキャリア形成に悪影響を与えないような選択をすることです。

関係性を悪化させない伝え方をする

上司や同僚との関係性を損なわない立ち回りが必要です。相手が納得できるように、断る理由をしっかりと説明し、自分だけでなく相手のメリットも考えた伝え方をしましょう。

今後もしやりたい仕事ができた場合、あなたに悪い印象がもたれていたらほかの人に回されてしまう可能性があります。また、相手を不快にさせる断り方は、単純に人事評価を下げてしまいます。

自分にとって役に立つ仕事なのか?と考えてみる

また、引き受ける場合も、「自分にとって役に立つ仕事なのか?」という基準で考えてみましょう。その経験があなたにとって、今後どのようなプラスになるでしょうか?

自分だからこそやれることはないか?

自分の経験を生かすことはできないか?

もし、すぐに思いつかなくても、将来的に思わぬところでその経験が生きるかもしれません。

まとめ:相手の都合まで考えて断るのが社会人

要約

・自分、会社にとって最大限メリットになる提案をする

・自分の要求だけを通そうとしない

・絶対に上司(会社)と敵対しない

単純に断りたい!と伝えれば、間違いなく会社との関係が悪化します。しかし、断るためのいろいろな方法を場面に合わせて使えば、うまく断ることができるでしょう。

今後も一緒に働いていく、会社の人たちのメリットまで考えた伝え方ができれば最高ですね!