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お辞儀ハンコが気持ち悪い……心底くだらないマナーはどこの会社にも実在する?

3年目営業
3年目営業
「お辞儀ハンコ」の文化って、まことしやかにささやかれていますが、本当に実在するんですか?

はい、実在するんです。私が2017年に入った建材メーカーでは「なるべくハンコはお辞儀をするように」と言われました。(当時もう風化しつつありましたが)

くだらないを通り越して気持ち悪いですよね……

銀行など古い組織では、まだ現役バリバリだといいます。

もし、お辞儀ハンコの文化が浸透している会社に入ってしまったら、2択を選ぶ必要があります。

①お辞儀ハンコに順応する(会社からの評価を上げる)

②お辞儀ハンコを無視する、逆らう(昇進、昇給をあきらめる)

お辞儀ハンコが気持ち悪いというのは真っ当であり正常な感覚です。だって、上役が気持ちよくなるためのルールでしかありませんから。

しかし、銀行など古い組織だと、お辞儀ハンコ文化が受け継がれているところもあります。

お辞儀ハンコをしないだけで、知らずの間に査定を下げられるサイレント減点までされる可能性があるそうです。

組織にとって、ルールを守らない社員は仲間に入れたくない存在だからです。

だからこそ、お辞儀ハンコの文化に染まるかどうかを早めに判断する必要があります。

結論

・お辞儀ハンコの文化がない会社の方が多い

・しかし、ごく一部にこだわる人もいるので注意が必要

・耐えられれば耐える。耐えられなければ逃げる選択肢を持つ

お辞儀ハンコへ順応するか?

お辞儀ハンコに順応できる人

ずばり、上下関係が苦にならない人です。

お辞儀ハンコに順応すれば、上司から好かれるため出世が近づきます。また、多少仕事ができなくても、上司からの覚えが良いだけでそれなりのポストに就ける可能性があります。

仕事ができないのに出世コースに乗っている人は、お辞儀ハンコなどのテクニックを駆使して上司を立てることが上手いのかもしれません。

お辞儀ハンコに順応できない人

お辞儀ハンコに嫌悪感を持ってしまう人です。

・過剰な上下関係が嫌い
「こんな上下関係、軍隊みたいで気持ち悪い…」

「くだらない…」

・効率を重視したい
「無駄なルールがまかり通っていることが許せない!」

私はこの二つに当てはまるので、お辞儀ハンコ文化がある会社に入社したら、半年以内に上司と喧嘩を始めてしまうと思います笑

お辞儀ハンコとは

「お辞儀ハンコ」とは、印鑑を押す際に、上司の押印欄に向けて少し傾けて押すことを指します。

本来はまっすぐ押すべき印鑑ですが、少し傾くことで「お辞儀」をしているように見えることから、この名前が付いたようです。

どうして使われるようになったのか?

印鑑が日本社会で重要な役割を果たしている中で、丁寧さや誠意を表すための一種のマナーとして、いつしかビジネスシーンで意識されるようになりました。

押印文化全盛期の昭和の時代では、今よりももっとスタンダードであったことでしょう。

どこで使われているのか?

特に、官公庁や銀行などの組織体制が古い団体、会社でお辞儀ハンコ文化が現存しているといいます。何せ、印影を1°単位で調整できる電子印鑑サービスがあるくらいですから、いまだにニーズがあるのでしょう。

・上下関係を重んじる組織

・組織体制が古い会社

安定していて組織体制が変わらない業界では、他業界と比べ序列が重要視されます。突出した個人の能力は必要ありませんので、組織に尽くすことが第一に求められます。

だからこそ、能力はあっても上司からの反感だけで昇進できないという、組織のバグが発生します。

心底くだらないと思います。

お辞儀ハンコに限らず覚えておいていただきたいのですが、組織が安定しているほど組織は硬直化し、年功序列の色が強くなります。

「お辞儀ハンコ」はマナーなのか?

「お辞儀ハンコ」がマナーとされる背景には、日本の礼儀文化が影響しています。立場の上の人を立てる意味があり、少し傾けて押すことで「丁寧さ」や「謙虚さ」をあらわします。

お辞儀ハンコは限定的なマナーである

現代では「お辞儀ハンコ」がマナーとされる場面は非常に限られていますが、日本の伝統企業や一部の職場では、このマナーが残っているようです。

しかし、私が勤めた創業100年企業では、押印文化の名残はあったものの、お辞儀させずとも叱られることはありませんでした。お辞儀にこだわるのは一部の業界や会社であり、社会を見渡した時に、「お辞儀ハンコ」にそこまでの重要性があるとは言えません。

官公庁でさえ、2020年代から押印省略の動きが活発になっており、印鑑が活躍する場面が極めて少なくなりつつあります。したがって、「お辞儀ハンコ」が広く認識されているわけではなく、特定の場所や人々に限定された慣習といえます。

一般人のお辞儀ハンコに関する意見

とはいえ「お辞儀ハンコ」に対する意見は賛否両論あるようです。

「そんな些細こだわりはくだらない!」

「こんなルールまであるのは気持ち悪い!」

「いや、相手に対する敬意をあらわすためには当たり前だろ!」

この文化がどれだけ広く受け入れられているかは、その職場や業界にもよりますが、お辞儀派の会社に入社してしまった場合は、きちんとルールに従わないと上司に嫌われる一方でしょう。

印鑑の正しい押し方とは

本当の印鑑の押し方は、印影をできるだけまっすぐに押すことです。特に、公式文書や契約書では、まっすぐに押すことが基本です。

しかし、まっすぐ押すことを良く思わない人も稀にいますので、そんな人の部下になったらおとなしく従っておきましょう。心の中では「気持ち悪い!」と思っていてもいいので、無駄に角を立てずに過ごすことができます。

 

「お辞儀ハンコ」には逆らってはならない

超しょうもないが組織になじむためには必要

「お辞儀ハンコ」は「くだらない!」と思えるマナーかもしれませんが、印鑑の押し方だけで不快に思う上司も確かにいます。

お辞儀にこだわる人がいる環境で、あえて「お辞儀」しない押し方をすることは、その人にとっては反抗とも取れるため、不快感を与えてしまう可能性があります。

特に役員クラスの人がこの文化を重視している場合、人事査定や評価にまで悪影響を及ぼすリスクが伴いますので、わざわざお偉いさんの意に背くメリットはまったくありません。

逆らってはならないが、死ぬわけでもない

しかし、お辞儀ハンコが気持ち悪いから「反お辞儀ハンコ派」になったからと言って、死ぬわけではないです。昇進を捨てて、自分のスタイルを貫いてもいいと思います。(上司や同僚の目に耐えられればですが。)

お辞儀ハンコに逆らったからと言って、直ちにクビや左遷にされることは稀でしょうし、公務員であれば、少なくとも雇用や保障されます。

まとめ:耐えられなければ耐える必要はない

要約

・お辞儀ハンコの文化は現在では限定的

・しかし、ごく一部にこだわる人もいるので注意が必要

・耐えられれば耐える。耐えられなければ逃げる選択肢を持つ

やはり、生産性向上が叫ばれる世の中に逆行して、ハンコという儀式にこだわる会社は、ほぼ間違いなく生産性が低いと考えられます。

今の20~30代の方の価値観だと、無駄なことは極力したくないのではないでしょうか?私は、全く意味のない、生産性のない作業は苦痛でたまりません。

実際私もくだらないし気持ち悪いと思っています。

もし、その環境で耐える価値があるのなら続けてもよいと思いますが、ずっとくすぶっているよりかは環境を変えるという選択肢を持っておいてもよいかもしれません。

もし、お辞儀ハンコ文化の会社に入社してしまった場合は、自分の価値観と相談しながら、キャリアの方向性を決めていきましょう。