主語のない人と話してると、結局誰が何をすればいいのかわからないことありませんか?特に、相手が立場のある人だと、面と向かって指摘しにくいのでモヤモヤしますよね!
ここでは、主語がない人の話をより正確に聞き取ることができたり、話が把握できないイライラから解放されるための方法を説明します!
それは、会話から必要な情報を引き出すテクニックを学ぶことです。主語がない人には共通点があるため、再現性のある対処法をご紹介します。
⇒まずは主語がない人の特徴を理解する。
⇒わからなくなってきたら話の途中でも質問する
⇒5W1Hを確認しながら聞く(いつ、だれが、何を)
⇒自分の理解を伝える
Contents
主語がない人と話すときの悪影響
主語がない人とコミュニケーションを取るとき、どういう問題が起きるでしょうか?
・いちいち聞き返す手間が発生する
・仕事上のミス
・責任の所在でもめる
私は、意思疎通ミスが労働災害に直結する施工管理の仕事をしていました。労働災害が起これば、誰がどのような指示をしたか?というところまで追求され、指示をした人に原因があれば責任を取らされます。
正に、主語がない指示を出したことで「別の人がやると思ってた」という理由で、大事な作業が放置されてしまったこともありました。
当時の営業所の先輩から、「ミスが起きるのはあいまいな指示をしたとき。具体的に伝えれば、大きなミスはそうそう起きない。」と教わりました。
しかし、ミスが発生しても謝罪や書類の作り直しで済んでしまう業界では、意思疎通の時点に原因があるのに、あいまいさが放置されてしまうことが往々にしてあります。
主語がない人の特徴
主語がない人には共通点が多いですが、どれも聞き側をイライラさせるものばかりです。私は会社を3社経験していますが、組織が強烈なトップダウン型の場合に、このような人間が多い気がします。
自分のことしか考えていない
まず、自分の頭の中で思いついたことを話せればいいので、相手の理解をあまり気にしません。相手のことを思いやったコミュニケーションが取りにくく、聞き手が理解できていることを前提で話を進めます。
人の立場を考えない
話を聞く人が自分よりも、情報を持っていないかもしれないという前提がありません。相手が理解できるかということよりも、自分が話すことが優先です。
他責思考
なぜ主語がなくなるかといえば、そもそも自分の伝え方が正しいと思っているからです。それどころか、「自分が一生懸命説明しているのに!なんでわからないんだ!」と言わんばかりの態度を取られることもあります。
指摘されるとキレる
「先輩いっつも主語がないので、ちゃんとわかるように説明していただけますか?」なんて言おうものなら、自分の話を否定された気がするので、大体キレられます。
相手目線が欠けており、「自分の伝え方が悪かったかも…」と自省できる人はごく少数ではないでしょうか。そもそもそんな考えがあったら、最初から伝わりやすい話し方をしますよね!
目的語さえ抜けることがある
自分の頭の中で物事が動いているので、主語はあっても目的語が抜けてしまう人もいます。主語、目的語どちらかひとつでも抜ければ、話を聞き取るのが困難になりますので、これから説明する方法で確認していきましょう。
主語をあぶりだすための対処法
わからなくなってきたら話の途中でも質問
話しているときに、「これって誰がやるんだ?」「この話って誰のこと?」と感じたら、相手の話の途中でも質問しましょう。そのまま気持ちよく話させてしまうと、相手は伝わっているものだと思って話し続けます。
話が終わった後にこちらが理解できていないと、文句を言われたり説教をされる可能性があります。話の切れ目を逃さないように質問を差し込みましょう!
5W1Hを確認しながら聞く
話を聞きながら、5W1Hを拾っていきましょう。もし難しい場合は「いつ、誰が、何を」だけでも聞き取れれば、話の核となる部分は把握できます。
・When(いつ)
・Where(どこで)
・Who(誰が)
・What(何を)
・Why(なぜ)
・How(どのように)
自分の理解を伝える
5W1Hを踏まえて話を聞けば、何となくでも相手の話を聞き取れているはずです。話が終わったら、自分の理解があっているかを確認しましょう。仕事関係の話であれば、必ず行うべきです。
「〇〇が▲▲になるってことでよかった?」
「私が●社と■社に対して、見積書を今月までに作るということですね?」
私の上司の場合、私の理解を確認しようとすると「なんで私の話を改めて言い直す必要があるの?」と少し不機嫌気味に言われることがあります。
お前の話が分かりにくいんじゃボケ!と言いたくなりますが、聞き取れていない場合はそれに負けずに確認するようにしています。
私の経験則ですが、主語がない人は他責思考傾向にあります。指示を聞き取れていない状態を放置した場合、最終的に怒られる可能性が高いです。
具体的な例を求める
話が抽象的過ぎてイメージができない場合もあると思います。
「それってこの場合だとどうなるの?」
「具体的な作業は、このエクセルから対象の情報を探すことでよろしいですか?」
と、自分がイメージできるレベルまで落とし込みましょう。
自分が同じことをしないように
主語が欠けた話をすることは、相手を見ずにボールを投げるようなものです。場合によっては聞く側に大きなストレスを与え、意思がうまく伝わらない原因となります。
もし誰かに指示を出す場合は、最低限「いつ、誰が、何を」の3つを明確にして、やって欲しいこと⇒その理由の順番で伝えるようにしましょう。
理由から始めると、結論が出てくるまで相手は何をして欲しいかがわかりませんので、労力とストレスを掛けさせてしまいます。論理的に伝えるためには、必ず結論から相手に伝えることが不可欠です。
まとめ
⇒まずは主語がない人の特徴を理解する。
⇒わからなくなってきたら話の途中でも質問
⇒5W1Hを確認しながら聞く(いつ、だれが、何を)
⇒自分の理解を伝える
主語が欠ける人には、「相手に伝わるかという視点」が全くと言っていいほどありません。しかし、それゆえ共通点が多いため、いろいろな対策が有効です。
このような人と付き合っていくのは大変ですが、うまく接すればあなたのコミュニケーション能力は確実に上がります!