満員電車や駅のホームで現れるぶつかりおじさん。遭遇したくないけど、電車通勤の場合必ず会ってしまう可能性があるんですよね…!
しかし、この方法を使えば、ぶつかりおじさんに対してイライラすることも少なくなります。それは、ぶつかりおじさんに対して怒ったり反撃をせずに、自分から離れることです。
結論から言うと、跳ね返すことは絶対NGです。
⇒避ける努力をする
⇒反撃しよう(跳ね返そう)と考えない
⇒職場(会社)を変える
⇒おじさんの境遇を考える
攻撃を受ける→発散するの繰り返しは、一時的にすっきりするかもしれませんが、長期的に受けるストレスからは解放されないんです。私はそれに気づいて、ストレスの発生源から離れることでQOL(生活の質)が明らかに上がりました。
Contents
ぶつかりおじさんとは
主に、街中や駅構内で通行人にわざとに体当たりをする男性が、ぶつかりおじさんと言われています。Xやニュースサイトでは、40代以降に見られる男性が女性にわざとぶつかるという例が多いようです。
私は30代男性ですが、JR新宿駅でぶつかられることがしょっちゅうあります。
ぶつかりおじさんの目的
アンケートを取ったり直接本人に聞いたわけではありませんが、ぶつかってくる様子を見てぶつかる理由は下記のようなものではないでしょうか。
・ストレス発散
・イライラを通行人にぶつける
・急いでいる
たまに痴漢目的であるといわれることもありますが、歩きながらターゲットを瞬時に選んで体ごとぶつかりに行くというのは、痴漢というよりストレス発散のほうが近いと思います。
ターゲットにされないために、被害に会わないために
前を見て歩く
被害にあわないためには、自分の方向に歩いてくる男性を見つけられるよう、とにかく前を見て歩くことが大切です。すれ違う直前で0.5人分くらい避けられれば、ほとんどの場合人にぶつかることはありません。
特に、歩きスマホは人を避けにくくなり、その気がなくてもぶつかりやすくなるのでNGです。また、「避けないのが悪い」という口実を与え、ぶつかりおじさんを引き寄せる原因にもなります。
大男の後ろを歩く
ぶつかられることが多いと感じるなら、同じ方向に歩いていく大柄な男性の後ろを歩くようにしましょう。いかにぶつかりおじさんと言えど、体重のありそうな人間にわざわざ向かっていくメリットはありません。
人の流れに乗って歩くことで、ぶつかりリスクをかなり低減できます。新宿駅や上野駅のような、人がごった返すターミナル駅では特に有効なスキルです。
降りる駅や道順を変える
自分からぶつかりおじさんから離れる方法です。あなたの職場の最寄り駅でぶつかられるなら、一駅ずらしてみるのも良いかもしれません。
例えば、2023年の東京メトロ池袋駅の一日あたり平均乗降客数は500,694人ですが、一駅隣の要町駅は38,864人と、池袋駅のたった8%です!さらに、池袋駅はJRやほかの路線の乗降客も乗り継ぎで利用するためさらに混むことになります。
駅構内の広さも異なるので、単純に数字だけで判断はできませんが、少なくとも人数が少ないことは確かです。もしあなたの職場がそのような穴場駅から近いのであれば、一度降りる駅を変えて試してみるのをお勧めします。歩くことは健康にもいいですので。
出典:駅別乗降人員順位表(2023年度一日平均)、東京メトロ
https://www.tokyometro.jp/corporate/enterprise/passenger_rail/transportation/passengers/index.html
職場(会社)を変える
極端なケースですが、職場環境を変えることも一つの方法です。最寄り駅の利用者が多いほど、人にぶつかられるリスクは高くなります。
もし、本当にぶつかられて嫌だと思うなら、都心から離れた部署に異動届を出したり、いっそのこと転職する選択肢もあります。その場合、実際異動を考えている部署(会社)の最寄り駅の様子を、必ず現地に赴いて確認しましょう。
人に揉まれる通勤がなくなるだけでも、実感レベルでストレスが下がりますよ!
こちらがイライラしないために
さて、ここまではぶつかりおじさんを回避する方法でしたが、ここからはぶつかりおじさんに対して、自分のメンタルを守る方法をご紹介します。
反撃しようと考えない
もちろん、一時的にイラっとするかもしれませんが、そのストレスを引きずりたくなければ感情的になるのはやめましょう。物理的に跳ね返そうとすることは、相手に反撃の口実を与えてトラブルの火種になるので絶対にNGです。
一説によると瞬間的な怒りは6秒でピークとなり、2時間持続するといいます。しかし、2時間で消えるものを自分で持続させたりしていませんか?例えば、ぶつかられたときに睨む、舌打ちをする、独り言で文句を言うなど。
これらは、五感を使ってイライラを定着させてしまうので逆効果です。睨むは視覚、舌打ちは触覚、独り言は聴覚といったように、怒りを自分の中に刻み込んでしまいます。
学生のころ、英語を勉強するとき声に出して音読していた記憶はありませんか?そう、五感を使うほど、長期的に記憶に染みついてしまうのです。
法的手段を考えない
「訴えてやろうか」とか「通報してやろうか」と考えるのも逆効果です。実際に怪我をしたり、精神的なダメージを受けた場合は、警察に相談し、弁護士に相談することが必要なケースもありますが、言語化することで怒りの感情を持続させてしまいます。
とにかく、よほどのことがない限りは怒りを自分の中にとどめず、消滅するまで頭の片隅に追いやることが大切です。
ぶつかりおじさんというモンスターが生まれる原因
ではなぜ、ぶつかりおじさんという悲しきモンスターが生まれてしまうのでしょうか?
ストレスやフラストレーション
多くの中高年男性は、仕事や家庭という社会的なプレッシャーにさらされています。その結果、ストレスやフラストレーションが蓄積し、それを発散するために他人にぶつかるという行動に出ることも考えられます。
ぶつかることで一時的に、自分の不満を解消しようとするのです。
単純に急いでいる
足早に突っ込んでくるぶつかりおじさんは、単純に急いでいることも多いでしょう。
利用客数の多い駅などでは、自分の思うようなスピードやペースで歩けないものです。しかし、遅刻しそうになっていたりする場合は、人混みをかき分けてまで急ぎたい気持ちが湧くのもしかたないことです。
もちろん、他人の迷惑関係なく突き進んでいい理由にはなりませんが、少なくとも人込みをかき分けられるほどフィジカルが強い人なので、駅を歩く際は注意しましょう。
無意識の行動
一部のぶつかりおじさんは、意図的にではなく無意識に他人にぶつかっていることも考えられます。これは、そもそも人にぶつかることを良いとも悪いとも思っていない行動です。
一切の怒気がないのにぶつかってくる人は、無意識である可能性があります。
社会的孤立感
今の40~50代は、未婚率が急激に上がった時代を経験しており、社会的に孤立状態である方が多いです。いわゆる氷河期世代といい、日本において1990年代から2000年代初頭にかけて、非常に厳しい不況の中で就職活動を行った世代です。
サポートしてくれるパートナーがいない中、仕事のプレッシャーに押しつぶされ、人にぶつかってストレスを発散していく…
想像にすぎませんが、自分が同じ時代に生まれていたら、同じようになっていたかもしれない…と考えると、完全に悪い人ではないと思えてきませんか?(考えすぎでしょうか?)
まとめ
⇒避ける努力をする
⇒反撃しようと考えない
⇒職場(会社)を変える
⇒おじさんの境遇を考える
ぶつかりおじさんは、人混みを歩く以上遭遇する可能性は必ずありますので、自衛を考えることが大切です。ぶつかりおじさんを避け、怒りを溜め込まない方法を紹介してきましたが、最終手段は職場環境を変えることです。
あなたのストレスを少しでも軽くする一助になれば幸いです。