自己啓発

テレアポはかわいそうだと思う。時代遅れなのになぜなくならない?

コールセンター1年目
コールセンター1年目
テレアポ先の相手から怒鳴られるのがもう嫌だ…
テレアポ1日150件の女
テレアポ1日150件の女
コール数が足りてないと上司から厳しく叱られて、こんな仕事辞めたい…

テレアポを掛けなきゃいけない人ってかわいそうですよね…

なぜこの記事を書こうと思ったかというと、私の会社にテレアポを掛けてくる人がことごとく楽しそうじゃないからです。常々、「この人こんなに辛そうなら辞めたらいいのに…」と思っています。

しかし、私にはテレアポ経験がありませんので、テレアポに関する深い知識はありません。それに、今ある記事もブログ経験者の方が書いたものがとても多いです。

それならば、テレアポを受け続け、断り続けて3年目の立場から、テレアポに対する考え方や調べた結果をお伝えしようじゃないか!と思いました。ちなみに、私の会社には週に1件くらいはテレアポの電話が掛かってきます。

この記事のポイント

・テレアポがなぜかわいそうなのか

・テレアポで苦しむくらいなら早いうちに辞めるべき

・テレアポで得られるもの

私はコールセンターでは絶対に耐えられない人間なので、テレアポを掛け続けられる人は尊敬します

テレアポはなぜかわいそうなのか


私はテレアポの電話を受ける前は、ただアポ取りの電話を掛けてきているだけだと思っていいました。しかし、何回も受けているうちに、掛けている側は実際には非常に過酷な環境で働いているのでは?と気づき始めました。

電話越しでも辛さが伝わってくるから

「左様でございますか…」

電話越しにも感じ取れるほどのガッカリ感。こういうテレアポスタッフはかなり多い印象です。「仕事で電話してきてるんだから、感情を客に伝えるな!」と思いつつも、やはり辛そうだなと思ってしまいます。

「言わされ感」が漂っているから

「御社と提携したいと言っている会社様がございまして…」

「御社にもメリットがあって、このような…」

マニュアルに沿って話すため、言わされている感が強いです。テレアポなのに売りたい気持ちが全く伝わってこないので、商材が良くてもこの会社を利用しようとは思いません。

焦りまで伝わってくるから

「ですが…!社長様にお繋ぎいただけないでしょうか!」

電話越しにも表情が想像できるような、焦りを隠せないテレアポ担当。電話を受けた人も、そんな担当者がいる会社を頼りにしようと思うでしょうか?ただかわいそう、と思うだけです。

大きなお世話かもしれませんが「もうその会社辞めろよ…」と言いたくなるほどです。

テレアポから逃げる方法

コールセンターには絶対に入らない

テレアポが辛くて辞めたいなら、そもそもコールセンター業務に就かないことを勧めます。知らないで入ってしまった場合は仕方ないですが、就活や転職活動の際には、業務内容を十分に把握することが大前提です。

就職先の情報はあらゆる手段で調べましょう。人生の数%をムダに過ごすことになるかもしれません。

20代なら即辞めでも何とかなる

はっきり言って、20代なら即辞めても何とかなります。特に第2新卒であれば、全く心配する必要がないと言っていいくらいです。

コールセンターの離職率が高いことを知っている採用担当は割といます。1年未満で辞めても、前向きな転職理由を述べることができれば心配いりません。

若いうちなら、合わないと感じたら即座に辞めて、他の仕事を探すという選択肢もあります。続けることで得られる経験もありますが、無理を続けていれば「若さ」という最大の武器を失います

テレアポのメリット

営業の経験になる

テレアポは、基本的な営業スキルを身につける場にもなります。新規の営業は、まずアポ取りをしなければ始まりません。短時間で相手の関心を引く力や、商品やサービスを説明する能力が自然と磨かれます。

営業手法として、エレベーターに乗っているくらいの短時間で商材などについてプレゼンすることを”エレベーターピッチ”と言います。まさにテレアポはうってつけの練習の場ですね!

メンタルが鍛えられる

何度も断られ、上司から叱責されることで忍耐力がつきます。もしテレアポを辞めても、そんじょそこらのブラック企業には動じないメンタルを得られると思います。

テレアポのデメリット

離職率の異常な高さ

テレアポは離職率が非常に高いことで知られています。月刊コールセンタージャパンが実施した「コールセンター実態調査」では、「入社1年以内のオペレータの離職率」を調査しています。

図 新人オペレータの離職率の推移

【出典】月刊コールセンタージャパン「早期離職を防ぐ 「最初の90日」の乗り越え方

2018年では、実に4割以上の企業で離職率50%を超えています。それほど辞めたくなるほどの環境が揃っているということです。

電話先からの罵声、イヤミが多い

何回も興味のないテレアポを受けていると、私も少し意地悪を言いたくなる時があります。エネルギーの無駄なので言いませんが…

しかし、電話先の相手が、イライラやストレスを抱えている場合はどうでしょう?ここぞとばかりに発散してくるかもしれないですよね?

知恵袋などで調べてみると、実際に怒鳴られたりすることが頻繁にあるようです。読んでみると、なんとかわいそうな目に…と思ってしまうほどでした。

まあ当たり前と言えば当たり前ですが…

テレアポに向いていると思う人

相手の都合を考えない人

逆に、どういう人がテレアポに向いているでしょうか?それは、第一に相手に迷惑を掛けることに躊躇がない人だと思います。営業職にも通ずるところがありますが、相手の気持ちばかりを考えていたら、出せる数字も出せません。

相手の都合や感情を考えずに、機械的にアプローチできる人が向いていると言えるでしょう。

要領のいい人

次に、PDCAやDPCAをとにかく早く回して、改善を重ねられる人が強いと思います。限られた時間で多くの人にアプローチするためには、試行回数と度重なる改善が欠かせません。要領よく立ち回れる人は、テレアポで活躍できる可能性が高いです。

相手を騙すことに抵抗がない人

アポを取るために、時には誇張表現や多少のウソを使って説明することも求められます。そうした行動に抵抗がない人はテレアポに適しています。言い方は悪いですが、「自分の利益を最優先に考えられる人」です。これも営業職と共通します。

行動量が飛び抜けている人

テレアポは数をこなすことが一番求められます。話を聞いてもらう機会を増やすために、1日中電話を掛け続けなければなりません。行動量を確保できる人にはひょっとしたら天職かもしれません。

なぜテレアポはなくならない?

昔から新規顧客獲得の定番

テレアポにこだわらなくても、現代ではインターネットやSNSなど、多くの営業手段があります。しかし、なぜかテレアポは消えません。理由の一つは、手軽さとコストの低さです。電話一本で直接経営者とコンタクトを取れる手法は、依然として有効と考えられているのです。

また、リテラシーの低いターゲットはテレアポの餌食です。例えば、格安simが簡単に契約できるのに、大手キャリアに月に1万円以上払い続けているような人です。

一度電話を繋いでしまえば、アポまでは簡単に取れるでしょう。これは、訪問販売に通じるところもあると思います。

また、古い会社ではデジタル広告の効果が薄いため、確実に繋げられるテレアポという選択肢に落ち着くのかもしれません。確かに、いまだにFAX営業も現役ですからね…

新規サービスは数を撃つ必要がある

新しいサービスや商品を売り出す際、知名度を上げる必要があります。そのためには、能動的なアプローチがどうしても欠かせません。つまり、より多くの人でアプローチできるテレアポが重宝されるわけです。

今では転職業界最大手のリク〇ートでさえ、テレアポと飛び込み営業は健在といいます。

まとめ:テレアポは長く続けられる仕事ではない

要約

・テレアポのストレスは非常に大きい

・テレアポで苦しむくらいなら若いうちに辞めるべき

・テレアポで得られるものは確かにある

確かにテレアポは、営業の入り口として一定の経験を積む場になります。しかし、私は多くの人にとって、長期的には続け難い仕事だと感じます。

特に、ストレスや離職率の高さを考えると、1年とか決まった期間を頑張って、自分の興味のある仕事を探し始めた方が賢明ではないでしょうか?テレアポを無理して続けている人は、やっぱりかわいそうだと思ってしまいます。

電話を受けるたびに感じます。「そんな声聞いてられないからさっさと辞めろ!」と。