八つ当たりしてくる人ってムカつきますよね。無関係の人に怒りをぶつけてきたり、周囲の雰囲気を悪くしたり……
八つ当たりによって良くなることは一つもないのに。
この記事では、八つ当たりする人の末路と対処法について解説します。
・八つ当たりをすればするほど孤立する
・「こいつなら言い返さないな」と思われる人が狙われる
・時には冷静に反論するべき
・解決できない場合は逃げることを考えた方がいい
八つ当たりする人は高確率で悲惨な末路を辿ります。
若いうちならそれほど目立ちません。しかし、30代40代を過ぎても八つ当たりを続ける人は、最終的に周囲から孤立します。
私の働いている会社の社長は、八つ当たりの名人です。もう60手前のおばさんです。
当然社長なので指示には従いますが、心から慕う人は社内にいません。権力を使って部下をつなぎ留めている状態です。
ここでは、八つ当たりする人の末路と対処法を書いていきます。
Contents
八つ当たりする人の末路7選
最終的に周囲から人がいなくなる
八つ当たりを続けると、周囲から人がいなくなります。
信頼を失うのは避けられません。怒りを周囲にぶつけるような人とは、誰だって関わりを持ちたくないからです。
確かに、権力者の場合は多少八つ当たりをしても、権力を傘に人に言うことを聞かせることができます。
しかし、組織から出たら「ただの人」です。権力はあくまでその組織の中でしか通用しません。
それを知らずに八つ当たりを続ける人には、孤独が待ち受けています。
人間関係が悪化する
八つ当たりは、単純に人間関係を悪化させます。
相手は当然嫌な気持ちになります。八つ当たりは他人に対して、不必要な怒りをぶつける行為だからです。
短期的には人間関係の悪化で済むかもしれません。しかし、5年10年と続けていると、周囲から人がいなくなる末路をたどります。
評価が低下するため昇進できない
職場で八つ当たりを繰り返すと、昇進や昇給の機会を失うことになるかもしれません。
もし上司の立場で部下に八つ当たりをした場合、パワハラとして会社に報告される可能性があります。結果としてその人の評価に傷がつきます。
堂々としてもバレないように八つ当たりしても必ず誰かの耳に入るからです。
もちろん、必ずというわけではありませんが、チームを重視する会社の場合は評価が下がる可能性が高いです。
心理的ストレスにより、健康状態が悪化する
八つ当たりはされた側だけでなく「八つ当たりした側」にもストレスが溜まります。
八つ当たりは一時的な感情の発散になるかもしれません。しかし、人に怒りの感情をぶつければ、自分も嫌な気持ちになります。
私の会社の社長はよく部下に八つ当たりします。長いと30分くらい罵倒を浴びせることもあります。
普通なら、八つ当たりが終わればスッキリすると思うでしょう。しかし、その後の行動はスッキリとはかけ離れています。
その社長は、八つ当たりが終わったら必ずタバコを吸いに行きます。
まるで、八つ当たりした自分の方がイライラしたと言わんばかりの行動です。
八つ当たりによって、自分自身がストレスを受けていることに気づいているかはわかりません。
ただ、タバコを吸ってストレスを解消したくなったことは確かです。
八つ当たり後には、多少なりとも自己嫌悪などといった感情がつきまといます。勝手に怒って勝手にダメージをうけるという、負のスパイラルに陥ります。
人間関係のトラブルが増え、孤立する
八つ当たりを続ければ、人間関係のトラブルが増えます。
周囲から孤立しやすくなります。孤立すると助けを求める相手がいなくなり、さらに八つ当たりを繰り返すという悪循環に陥る可能性があります。
周囲から人が離れていき、さらに攻撃的になる
八つ当たりする人からは、周囲の人が離れていきます。結果としてコミュニケーションを取ってくれる人が減るので、そのイライラからさらに攻撃的になる人もいます。
八つ当たりを続ける人は、上下関係を前提とした人間関係を築くことしかできない人がほとんどです。相手のことを格下だと思っていなければできません。
相手を一人の人間として認めていれば、強く当たり続けることはしないです。
いくら他人に八つ当たりを繰り返しても、待っているのは孤独という末路だけです。
問題の根本解決ができない
八つ当たりは感情を発散する手段ではあります。しかし、根本的な問題を解決するものではありません。
問題が解決されないままでは、新たなストレスが生まれ、同じ行動を繰り返してしまいます。
八つ当たりされないための対処法5選
相手の気が済むまで聞き流す
八つ当たりをしている相手に対しては、気が済むまで話を聞いてあげることも方法の一つす。
しかし、受け止めてはいけません。八つ当たりをまともに受けていたら、大きなダメージを受けるからです。相槌を打ちながら、内容は聞き流してしまいましょう。
相手のガス抜きができればそのうち終わるでしょう。一方で、「こいつは八つ当たりできる奴だ」と思われてしまうリスクがあります。
冷静に言い返す(八つ当たりが止まらないとき)
八つ当たりに対し我慢ならないときは、冷静に反論することも重要です。
もし話を聞いてあげた(聞き流した)場合でも、繰り返し八つ当たりしてくる可能性があるからです。
反論の内容はなんでも構いません。相手の矛盾を1つや2つ突くだけでもいいです。
「こいつ反論してきて面倒くさい……」と思わせることを目標にしましょう。
上手くけん制できれば、八つ当たりのターゲットから外されます。
論点をずらす
率直に反論するのではなく論点をずらしたり、YES NOで返せない質問をしてみるのも手です。
感情的な衝突を避けるために、話題を変えたり、別の論点に意識を向けさせることが有効です。
YES NOで返せない質問:「具体的に私はどうすればいいんですか?」
論点をずらす:「何か良くないことでもあったんですか?」
論点をずらされると、相手は修正するために考えるエネルギーを使うので、スムーズな八つ当たりができなくなります。
相手の気分を切り替えることで、事態を鎮めることができます。
周囲と信頼関係を築いておく
八つ当たりされても誰かが助けてくれるように、普段から信頼関係を築いておきましょう。
会社においてトラブルが上手く解決できるかは職場の人間関係に依存するからです。
あなたに対して、「あの人なら助けてあげたい!」と思ってくれる人を、一人でも増やしておくとかなり違います。
普段から上司や同僚とコミュニケーションが取れていれば、部署異動や配置換えなどで対応してくれる可能性が高まります。
孤立を避けるためにも、日常的なコミュニケーションを大切にしましょう。
物理的に距離を置く
いくら手を打ってもターゲットにされてしまうことはあります。そんな時は物理的に距離を置くしかありません。
・配置換えの希望を出す
・転職する(または準備をしておく)
人間、どうしても相性の悪い人は現れるものです。
無理して八つ当たりを耐えるよりも、自分から距離を置いた方が精神衛生上好ましいです。
どのように八つ当たりされるのか
そもそも八つ当たりとは?
「腹を立てて、関係のない人にまで当たり散らすこと」(小学館デジタル大辞泉)
関係ない人にまで当たり散らすという点が非常に厄介です。その人の機嫌に振り回され、周囲の人まで不快な気持ちにさせてしまいます。
不機嫌に振る舞う
八つ当たりをする人は、まず周囲に対して不機嫌な態度を取る人が多いです。
関係ない人にまで不機嫌にふるまい、その場の雰囲気を悪化させる行為としてよく見られます。
怒りの矛先を無関係の人に向ける
当事者ではない無関係な人に怒りをぶつけることも珍しくありません。
またその際、タチの悪いことに八つ当たりしやすい人をターゲットに選びます。
まさに公害レベルと言って差し支えないでしょう。
相手に責任転嫁する
自分の不満の原因を他人のせいにして八つ当たりすることもあります。
あくまで、自分は悪くない!というスタンスを取ることで、八つ当たりに正当性を持たせているのです。
周囲の人々に不信感を与える結果となります。
八つ当たりする人の心理
構って欲しい、わがままを聞いて欲しい
八つ当たりをする人は、他人の関心を引くために感情的な行動を取る場合があります。
・普段相手にされなくて寂しい人
・他人に対して影響力を持ちたい人
・以前は影響力を持っていたが、定年などで権力を失った人
孤独感が強い人や、自分の要求が周囲に受け入れられないと感じる人に見られます。
共通点は、「他人から構って欲しい、わがままを聞いてほしい」という点です。
まるで子供のようですが、大人になってもこういう人は少なくありません。
言いたいことが上手く言えない
自分の感情をうまく表現できないことにイライラして、八つ当たりに繋がることがあります。
・コミュニケーション能力が低い人
・今までの人生でわがままを通し続けてきた人
言葉の代わりに感情が爆発するので非常に厄介です。
責任逃れをして自分を守りたい
他人に責任を押し付ける形で八つ当たりをする人もいます。
自分の非を認めることができない人に多いです。自己防衛の一種であり、自分の立場を守るために他人を犠牲にする行動を取ります。
このタイプが組織にいるとチーム全体が被害を受けます。非常に厄介であり、その職場に残るかどうかまで、考える必要が出る場合もあります。
精神的余裕がない
ストレスや疲労が蓄積していると、些細なことで感情を爆発させる場合があります。
普段八つ当たりしないような人でも、突発的に怒りを発散させることもあります。
精神的余裕がなければ理性も働きません。どんな温厚な人でも、周囲に対して理不尽な行動を取らないとは限りません。
感情のコントロールができない、する気がない
感情をコントロールする能力が未熟な人は、怒りを直接周囲にぶつけることあります。
このタイプは、相手の迷惑を考えず躊躇なく感情をぶつけます。
感情のコントロールは社会人の必須スキルの一つです。
孤独感からイライラしてしまう
孤独感が強い人は、構ってほしいという気持ちからイライラして八つ当たりすることがあります。
他人に対して「自分の気持ちに気づいて欲しい、構ってほしい」というサインを送っているんです。いわゆる「かまってちゃん」です。
ストレスやプレッシャーを発散したい
仕事などでストレスが溜まりすぎると、その発散方法として八つ当たりを選ぶ人がいます。
根本解決にはなりませんが、一時的にガス抜きができるのだと思います。私が新卒で入った会社の部長がこのタイプでした。
特に、他にストレスを解消する方法を知らない人に見られます。また、時間的な余裕がない人にも見られる行動です。
自己中心的である
自分中心の考え方が強い人は、他人に自分の感情を押しつけることを躊躇しません。
個人プレーが得意なタイプが昇進して、他人に対して当たり散らかすパターンが多いように感じます。
競争心が強い
競争心が強すぎると、他人の評価を下げようとして八つ当たりをすることがあります。
このタイプは、逆に周りからあまりよく思われていないことが多いです。
しかし、社内政治が得意である場合、一定の役職まではスムーズに昇進する人もいます。競争心を持つことは大切ですが、過剰になると八つ当たりの原因になります。
八つ当たりされる人の特徴
イエスマン
逆らわない「イエスマン」タイプが狙われる傾向にあります。
相手の要求を断れないため、八つ当たりのターゲットにされやすくなります。
気が弱く見える人
気が弱そうに見える人も八つ当たりの標的にされやすいです。
相手から「反撃されない」と思われてしまうからです。おかしいことをおかしいと言える人は、あまり標的にはなりません。
おとなしい人
あまり自己主張をしない人も、八つ当たりの相手に選ばれることがあります。
このタイプの人は対処法ではなく逃げる方法を考えた方が良いと思います。おとなしい性格を急に変えることは難しいからです。
八つ当たりをやめたいとき
八つ当たりされた側の気持ちを考える
もし、あなたが八つ当たりをやめたいときは、八つ当たりされた人の気持ちを深く考えてみましょう。
・もし自分が言われたらどう思うか
・もし相手が自分の家族だったら、同じ言葉を掛けられるか
他人に感情をぶつける前にワンクッション置くだけでも、八つ当たりを思いとどまることができます。
相手を対等な一人の人間として考えることが重要です。
八つ当たりの原因を考える
自分がなぜ八つ当たりをしてしまうのか、その原因を深く考えることが大切です。
・ストレス、忙しさ
・孤独感に対するイライラ
・構ってほしい気持ち
・話を聞いてほしい
ストレスや満たされない欲求など、具体的な理由を特定してみることをオススメします。理由が具体的になるほど、自分を客観視して冷静になれます。
原因がわかれば対策を講じることができます。
自分で自分の機嫌をとれるようにする
自分の感情を自分でコントロールすることが、八つ当たりを防ぐ最善策になります。
・ストレスの解消法を見つける(運動、趣味など)
・ストレスが溜まらない方法を見つける(ストレスの発生源から離れる)
・親しい人に愚痴を聞いてもらう
ストレスをためない、またうまく解消する方法さえ見つかれば、八つ当たりの頻度も減ってくるのではないでしょうか。
自分を幸せにできる人は、他人に対して八つ当たりはしません。
まとめ:八つ当たりする人は悲惨な末路を辿る
八つ当たりを続けることは、周囲からの信頼喪失につながります。最終的には孤立してしまう可能性があります。
そして、孤立した人が孤独感からさらに八つ当たりをするのです。
八つ当たりに対してうまく対処できれば問題ありません。しかし、被害が大きい場合は自分から逃げる選択をすることも大切です。