クオリアのビジネスはやばいのでしょうか?
クオリアはネットワークビジネス(通称MLM)です。副業として少しだけ興味があるという方もいると思います。
結論として、クオリア(Qualia)というビジネスはやばいです。
確かに、合法的なネットワークビジネスの会社です。しかし、仕組みや会社の成り立ちに問題を抱えています。
では、どんな点でやばいのでしょうか。
・業務停止命令を受けた会社の幹部が立ち上げている
・稼げない報酬プラン
・初期費用、年会費が異常に高い
私はこれまでに2つのネットワークビジネスを見てきました。(クオリアではありません)
しかし、クオリアを調べている中で、他のMLMと比べても多くの共通点があると感じましたので、調査結果と私見を合わせてお伝えします。
Contents
クオリアという会社のヤバさ3選
クオリアはネットワークビジネスの会社です。MLM(マルチレベルマーケティング、通称マルチ商法)という販売手法を取っています。
MLM自体は合法ですが、クオリアのビジネスは問題が非常に多いように感じます。
業務停止命令を受けたアリックス(Ariix)の幹部が立ち上げた
まず、業務停止命令を受けた会社の幹部が立ち上げたという事実があります。『Ariix』という会社であり、2022年9月30日に事業を終了しています。
日本経済新聞、2020年11月20日
業務停止命令を受けた理由は、特定商取引法違反です。会員が目的を隠して勧誘するという『ブラインド勧誘』が原因でした。
業務停止期間は2020年11月から9か月間で、その間に業績が急激に低下し、その後消滅したようです。
クオリアはこのアリックスの幹部によって立ち上げられました。幹部の一人は神農 晶氏で、現在(2024年11月時点)は株式会社クオリアの代表取締役をしています。
この経緯から、企業体質が変わっていないのではないか?という懸念があります。
一方で、その反省からか公式youtubeで、会員に特商法を厳守するようにと促しております。もしかしたら、アリックス以上にコンプライアンスを重視する会社に生まれ変わっているかもしれません。
YOUTUBE: 株式会社QUALIAから皆様へコンプライアンスのお願いがあります。
ブラインド勧誘は、あのアムウェイも6か月間の業務停止命令を受けるほどの法令違反です。
いくら会社が気を付けていても、行き過ぎた会員の行動一つで再度業務禁止される可能性があります。
そういう意味で、クオリアの体質はやばいと言えます。
報酬プランが稼げない:バイナリ方式
クオリアの報酬プランは、主にバイナリ方式を取っております。MLMの中でも稼ぎにくいとされる形態です。
また、バイナリは他の報酬プランと比べ、会社自体が存続しにくい傾向にあります。
2024年に発表された月刊ネットワークビジネス3月号に、売上高ランキングが載っています。バイナリの仕組みを取っている会社はTOP10社中1社しかいません。それも10位です。
バイナリ方式とは、自分の下に2人を配置し、その下にまた人を配置していく形を取ります。この方式では上位にいる人は稼ぎやすいですが、下層にいる人ほど収入が少なく、稼げる可能性が下がる仕組みです。
なぜかというと、売り上げが少ない系列を基準に報酬が決まるからです。
2系列がそれぞれ、100万円と30万円稼いでいるとしましょう。130万円のボリュームがあるにも関わらず、あなたは30万円の一部しか受け取れないのです。
そうすることで、売上に対して報酬を抑えられるからです。
入会、年会費が非常に高い
一次情報が見つかりませんでしたが、入会年会費が非常に高いという噂です。
ベーシックコースで会員登録:年36,880円
(ベーシックコース登録費33,000円 + 年会費3,000円 + 送料880円)
毎月の定期購入:年16,940円以上
(定期購入費16,500円以上 + 送料440円)
年会費3,000円+(定期購入費16,940円以上×12か月)=年間206,280円以上
たった一年間でなんと20万円を超える費用が必要になります。この費用をペイできるようになるまで、一体どれだけのメンバーを集めればよいのでしょうか?
クオリア(MLM)に隠されたウソのやばさ
クオリアなどMLM業界では、「誰にでもできる」などの謡い文句が使われています。
しかし、実際にはそのように単純ではありません。かなりのウソが隠されているからです。
「誰にでもできるよ!」 → 実際に成功するのは一部
誰でも稼げるように聞こえますが、実際に稼げるのは上位数%だけです。
確かに、誰でも始められます。しかし、成功できるのはメンバーを十人単位で増やしていける人だけです。
特にクオリアの採用する『バイナリ』の仕組みでは、下層に行くほど厳しくなります。
MLMの報酬形態から考えると、一番稼げると言われる『ブレイクアウェイ』の仕組みでも、独立できるのは上位1%だけです。(アムウェイなどが採用)
アムウェイの場合
2016年は69万組のディストリビューターがいる中で、『ダイレクト・ディストリビューター』(年収約400万円超え)は4135組です。
つまり、独立できるほどの収入を得ている人は0.6%しかいません。
参考:【根拠あり】マルチ商法で成功者になれる確率は0.02%です、ちくわドットファン
「営業じゃないよ!」 → 実際は営業活動が必要
「営業をしなくても大丈夫」という勧誘もありますが、実際には営業活動が必須です。
なぜ営業じゃないといわれるかというと、一般的にイメージする営業の姿とは若干異なるからだと思います。
MLMではものを売り込むのではなく、自分の信頼を高めてからメンバーになってもらう流れが一般的だからです。
「ノルマはないから安心して!」 → 売上がなければ報酬も発生しない
クオリアにはノルマがあります。しかし、他のMLMではノルマがないということを謳い文句にしている団体もあります。
当然ですが、売上がなければ報酬は発生しません。なら、MLMを選ぶ理由はありませんよね?
そんな覚悟なら、アルバイト、サラリーマンで報酬を得ていた方が楽です。
「平凡な会社員でも結果出せるよ!」 → 実際の成功者は高スペック
平凡な経歴やスペックでは、MLMでは成功できません。私自身トップタイトルを何十人も見てきましたが、ハイスペック人間が8割です。
芸能関係出身者、保険のトップセールス、商社のトップセールス、一流雑誌編集者、書店経営者・・・
中には学校教員もいましたが、インターナショナルスクール出身、長期海外留学経験者など、いわゆる普通の経歴ではありませんでした。
MLMでは、凡人でも成功できることを宣伝文句にしている団体が多くあります。
平凡なスペックでも成功できる人は、「お金に対する執着が異常に高い人」です。凡人の成功者はこのパターンしか見たことがありません。
俺もクオリアで稼げてるよ!→稼いでるならコーヒー代くらい奢ってくれ!
MLMの勧誘では、「俺が稼げてるから~」とかを誘い文句にする人がいます。でも、ほとんどの場合カフェのコーヒー代さえ奢ってくれません。
わざわざその人のために時間を作ったにも関わらずです。
答えは簡単、余裕ができるほど”稼げてない”からです。逆に、多めに出してくれたりおごってくれる人は、それなりに稼げている可能性があります。
クオリアだから成功できた!→そういう人はクオリアでなくても成功できる
俺はクオリアだから成功できた!という人もいると思います。ただ、MLMで成功できるなら、他の手段でも間違いなく成功できます。
MLMの勧誘は、難易度が普通の営業よりもはるかに高いからです。MLMは社会的な信用が低いため、サラリーマンで営業をやっていた方が楽です。
逆境に負けず自分のビジネスとして、コツコツと続けられる人なら何をやっても成功できます。
ビジネスとしてのクオリア(MLM)のやばさ
次に、ビジネスとして捉えたときのクオリアのやばさです。
洗脳される
MLMに取り組むにあたって、洗脳の問題は避けることができません。傍からみて「やばい」と思われる理由はここにあります。
アップラインは、ダウンラインを何としても繋ぎとめる必要があります。メンバーの離脱は、収入の減少に直結するからです。
・ビジネスから離脱させないため
・モチベーションを維持させるため
ビジネスの種類から見て、クオリアも同様だと思われます。
持続可能性が不安定である
クオリアが、この先10年20年と潰れないという保証はありません。
クオリアの前身とも言える、アリックスがたった8年で潰れているからです。むしろ、存続する可能性の方が低いと言えます。
会員が特商法を破れば、すぐに業務停止命令が下される危険性を持っています。
もしやりたいなら、アムウェイやニュースキンなどの歴史のある会社を選ぶべきです。(両社とも日本で30年以上存続しています)
ミキプルーンで有名な三基商事もいいでしょう。2024年で創業60年のMLMの会社です。です。ご存じでしたか?
人間関係が悪化する
クオリアを始めるなら、人間関係の悪化を覚悟する必要があります。
知っての通り、MLMを嫌う人は非常に多いからです。「マルチ商法の人」というレッテルを貼られたら、ほとんどの人から距離を置かれます。
特にクオリアは、年間20万円以上の費用が掛かるので、勧誘したらさらに嫌われます。
クオリア(MLM)の魅力
天井知らずの収入
クオリア(MLM)は、自分の努力に応じた収入を得ることができます。
完全歩合制だからです。男女も関係ありません。サラリーマンだったら、どんなトップセールスになろうと、社長の給料を超えることはまず無理です。
MLMは報酬の天井がないことが大きなメリットです。(難易度の問題はありますが。。。)
柔軟な働き方
クオリア(MLM)のビジネスは、時間と場所の融通が効きます。
サラリーマンのように、毎日決まった場所、決まった時間に行く必要がないからです。休みたいときは休んでも、上司に怒られることはありません。
働く時間や場所に制約が少なく、自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
チームからのサポート
MLMはチーム戦です。チームによっては手厚いフォローやサポートを受けられます。
メンバーが稼げなければアップラインも稼げないからです。
会社員の場合、同じ部署の同僚はライバルになってしまいます。一方でMLMの場合、同じ系列のメンバーは仲間として扱う方が、チームとしてうまくいきます。
クオリア(MLM)のデメリット
自分の社会的信用が下がる
MLMをやっていることがバレると、周りの人から距離を置かれます。家族、職場、友人などの括りは関係ありません。
MLM自体の社会的信用が低いからです。本当は違うのに「ねずみ講」と言われることもあります。
効能を説明できない
MLMの製品は、どんなに良いものだとしても効能や効果を説明することはできません。
医薬品でない製品の効果を示すことは、薬機法(旧薬事法)で禁止されているからです。
すると、「クオリアの製品はすごい!」くらいしか言うことがなくなります。結果として、胡散臭いという評判になってしまうのです。
殆どの会員は、アップラインや会社から聞いたことを、受け売りで説明することしかできません。MLMに取っての最大の障害だと思います。
クオリアがダメなら何をすればいいのか
他のMLMをやってもいいですし、こだわらない場合は一般的な副業でも良いでしょう。
やはり天井知らずの収入を得たい
⇒歴史の長いMLM(例:アムウェイ、ニュースキンなど)
ある程度の小遣いが欲しい
⇒せどり、物販
場所と時間を選ばず仕事をしたい
⇒Webビジネス
サラリーマンのままで良いが年収を上げたい
⇒転職
まとめ:クオリアは数年で潰れる可能性が高い【つまりやばい】
クオリアは、以下の3点が致命的です。
1. 会社の持続可能性に疑問あり
2. 稼げない報酬プラン
3.年間20万円以上の支出
お金を稼ぐ方法はクオリア以外にもたくさんあります。しかし、MLMの販売員は「この会社が一番いいよ!」と根拠のない説得をしてきます。
洗脳されないために「自分の目的はクオリアじゃなくても達成できるのでは?」という視点を常に持ち続けることが大切です。