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テレアポは病む!不向きな人は精神崩壊してしまうほどきつい

入社1年目
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コールセンターにせっかく正社員で入社できたのに鬱になりそう
30代年収500万
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いくら高時給で歩合があっても、テレアポはきつすぎる!

「テレアポって病むんだよね…」そんな印象ありませんか?実際にテレアポの仕事をやっている方ならわかるかもしれませんが、メンタル的にかなりハードな仕事です。

この記事のポイント

・テレアポで病む原因

・テレアポで断られる理由

テレアポで病まないための対処法

ただ、私にはテレアポの経験はありません。では、なぜこの記事を書こうと思ったのか。それは、私の会社にテレアポを掛けてくる人がことごとく楽しそうじゃないからです。私の会社には週に1件くらいはテレアポの電話が掛かってきます。

常々、「この人こんなに辛そうなら辞めたらいいのに…」と思っています。

それならば、テレアポを受け続け、断り続けて3年目の立場から、テレアポが病む理由やなぜ大変なのかを、調べた結果をお伝えしようじゃないか!と思いました。

Contents

テレアポで病む人が多い理由

断られ続けて病む

テレアポでは、相手に断られることが日常茶飯事です。実際、私の会社にも月10件ほどテレアポの電話がかかってきますが、入社以来2年間でほぼすべて断っています。場合によっては着信拒否もします。

確かに、相手のテレアポ戦士に申し訳ないなと思うこともありますが、勝手に電話番号を入手して勝手に電話をしてきているのは向こう側です。そりゃ断りますよね?

「もういいです」とか「必要ないです」なんて言葉を一日中浴び続けると、心がすり減ると思います。毎回「次こそは!」と思って電話しても、断られ続けると自信も失ってしまうでしょう。

相手の顔が見えないので病む

電話越しに話す相手の顔が見えないって、実はすごくストレスではないでしょうか。

相手がどんな表情をしているのか、どう思っているのかがわからない。テレアポだとバレた瞬間に相手の口調が冷たくなったような気がしたり。

相手の感情に敏感な人ほど不安が募ると思います。

クレームや暴言などの攻撃に耐えられず病む

テレアポは、イライラしている電話先にとっては格好のストレスの発散先になるのではないでしょうか。

私は怒鳴るようなことはしません。「弊社間に合っておりますので、失礼します。」と言って即切りします。しかし、内心は「二度と掛けてくんな!」と思っています。

中にはそれを言葉に出して怒鳴ったり、ひどい言葉を投げてくる人もいるでしょう。クレームや暴言が続くと、心がボロボロになってしまいます。

単純作業の繰り返しでやる気を失い病む

テレアポは、同じことを何度も何度も繰り返す仕事です。毎日全く同じ仕事内容ってモチベーションを維持するのが難しくありませんか?仕事に飽きたり、やりがいを見失ったり…

これが延々と続くと、「自分って何してるんだろう…」と感じてしまいます。

成績がはっきり数字で表れるため病む

テレアポは架電数とアポ数で成績がはっきりと表れる仕事です。言い訳ができないため、常にプレッシャーにさらされます。また、ノルマが厳しい会社に入ってしまったときは、これに上司の叱責がプラスされます。

テレアポが苦手な人にとっては、地獄のような状況ではないでしょうか。達成できないと自分を責めてしまい、どんどん心が疲れていきます。

お客さんがテレアポを断る理由

では、客先目線から断る理由をお教えします。いろいろな立場の人に電話を掛けると思いますが、中小専門商社の営業の意見としてお聞きください。

電話越しでも辛さが伝わってくるから

「左様でございますか…」

断ったときに電話越しにも感じ取れるほどのガッカリ感。こういうテレアポスタッフはかなり多いです。「仕事で電話してきてるんだから、感情を客に伝えるな!」と感じて、すぐに切りたくなります。

「言わされ感」が漂っているから

「御社と提携したいと言っている会社様がございまして…」

「御社にもメリットがあって、このような…」

ほとんどのテレアポはマニュアルに沿って話すため、言わされている感が強いんです。テレアポなのに商材を売りたい、買ってもらいたいという気持ちが全く伝わってこないので、商材が良くてもこの会社を利用しようとは思いません。

せめて、その商材やサービスが会社にとってどのようなメリットがあるのか?を最初に言ってくれないと話を聞く気になりません。

焦りまで伝わってくるから

「ですが…!社長様にお繋ぎいただけないでしょうか!」

電話越しにも表情が想像できるような、焦りを隠せないテレアポ担当。電話を受けた人も、そんな担当者がいる会社を頼りにしようと思うでしょうか?ただかわいそう、と思うだけです。

「そんな辛そうならその会社辞めろよ…」と言いたくなるほどです。

これならアポに応じてもいいかな?と思う理由

アポに応じる判断基準は、電話を受けてメリットがあるか、魅力があるか、その時にニーズがあるかの3つです。逆に、メリットを感じない、魅力を感じない、ニーズも間に合っているという状況では絶対に社長へ繋ぎません。

こちらのメリットを明示してくれているから

テレアポのほとんどは、いきなり決済権のある人間に繋ごうとしますが、意図どころかこちらにとってのメリットさえわからない電話を繋ぐことはありません。せめて電話口の人間には、社長や上役に繋ぐだけの理由を教えて欲しいです。

もちろん、社長といきなり話した方が成約率は上がるのでしょう。しかし、私はこういう電話は絶対に繋ぎません。

だって、いくら仕事とは言え失礼じゃないですか?

商材、サービスに魅力を感じたから

商材やサービスに魅力を感じれば、話を聞いてみたくなります。

以前、人材会社からテレアポの電話が掛かってきたことがありました。当時私の会社は、1年以内離職率が90%という、コールセンターもびっくりな離職率に悩まされていました。

その時は「これなら少しは話を聞いてもいいかもしれないな」と思い、結局繋ぎはしませんでしたが、「人材会社から電話が来ています」と社長に報告までしました

例えば、「御社と資本提携したい会社がある」といったM&Aの営業電話なんて、こちらに対しての魅力を全く伝えようとしないので、絶対に取り次ぎません。(ということは魅力なんて全くないのでしょうが…)

その時のニーズにたまたま合っていたから

その時たまたま困っていたことがテレアポの内容と一致していたら、もちろん話を聞きます。

私の会社に、銀行からの融資の営業電話が掛かってきたことがあります。当時は会社の売上が上がってきている状況で、先払いが増えてきて資金調達に困り始めていた時期でした。

ニーズが合っていたため、この時は社長に繋ぎました。逆に言うとニーズがなければ絶対に繋ぎません。

なぜテレアポは病むのになくならないのか?

昔から新規顧客獲得の定番

テレアポにこだわらなくても、現代ではインターネットやSNSなど、他に効率のいい営業手段はたくさんあります。しかし、なぜかテレアポが消えないのはなぜでしょう?

理由の一つは、手軽さとコストの低さです。電話一本で直接経営者とコンタクトを取れる手法は、依然として有効と考えられているのです。

 

また、古い会社に対してはデジタル広告の効果が薄いため、確実に繋げられるテレアポという選択肢に落ち着くのかもしれません。FAX営業も会社によっては現役ですからね…

新規サービスは数を撃つ必要がある

新しいサービスや商品を売り出す際、知名度を上げる必要があります。そのためには、能動的なアプローチがどうしても欠かせません。つまり、より多くの人でアプローチできるテレアポが重宝されるわけです。

今では転職業界最大手のリク〇ートでさえ、テレアポと飛び込み営業は健在といいます。

人が辞めても代わりが効く

たとえ、テレアポ担当が1人や2人病んで辞めたところで、会社は次の人員を採用すればいいだけです。

月刊コールセンタージャパンが「入社1年以内のオペレータの離職率」を調査したデータがあります。本調査によると、2018年では実に4割以上の企業で離職率50%以上という数字が出ています。それほど辞めたくなるほどの環境が揃っているということです。

図 新人オペレータの離職率の推移

【出典】月刊コールセンタージャパン「早期離職を防ぐ 「最初の90日」の乗り越え方

テレアポで病まないための対処法

断られることは当たり前だと認識する

テレアポでは断られるのが普通です。どんなに順調に行っても、アポ獲得率は2-3%くらいではないでしょうか?なら、そもそもうまく行く方が少ないということです。

逆に「今日はどれだけ断られるかな?」とゲーム感覚で捉えるくらいが、ちょうどいいかもしれません。

気持ちの切り替えができる方法を見つける

テレアポの性質上ストレスを受けるのは避けられないので、自分なりの切り替え方法を見つけることが大事です。

オススメは、趣味に没頭することです。もし趣味がなければ、いっぱい食べて夜更かしせずに早く寝ましょう。

ストレスを一日ごとにリセットして、毎日リフレッシュして仕事に臨めればベストです!

なんのためにテレアポをしているのか?という理由を見つける

この仕事が将来の自分のためにどう役立つのか」をしっかりと考えてみましょう。

自分のキャリアアップのためでしょうか?

テレアポにやりがいを感じているからでしょうか?

家族を養うためでしょうか?

その目的はテレアポの仕事を続けることで達成できますか?達成できるのであれば、自信をもって続けましょう。もしできないと思うのであれば、テレアポを続ける意味がないのかもしれません。

テレアポで失敗しないためのコツ

電話先の相手の業種を把握しておく

相手の会社や業種について事前に調べておきましょう。何回もテレアポを断っていると、「コイツ本当に俺の会社の情報を知ってるのか?」と思って相手を試してみたくなります。

「事業提携とのことですが、弊社が何をしている会社かご存じですか?」

私なら、もし答えられなければ絶対に上には繋ぎません

答えてくれれば「この人ちゃんと理解して話してるんだな」と感じるので、少しは話を聞く気になります。

自社商品・サービスに対してはどんな質問にも答えられるようにする

商材やサービスについての質問に答えられないと信頼を失います。いきなり電話をかけてきたくせに商品知識を答えられないのは、はっきり言って準備不足です。

自分の商品やサービスについては、しっかりと勉強しておきましょう。

堂々と話す

自信がない声色は相手に絶対伝わります。自信がない営業担当の話を聞きたいと思いますか?声にハリを持たせて、堂々と話しましょう!

声の抑揚をつける

私は単調な口調の電話を受けたとき、一言目でテレアポの電話だとわかるので、その時点で断る言葉を考え始めます。声に抑揚をつけて、相手の興味を引く工夫をしましょう。

定期的に自分のトークを振り返る

トーク内容を録音して後で聞き返すと、自分の改善点が見えてきます。テレアポに限りませんが、自分の仕事を定期的に振り返って、少しずつレベルアップしていきましょう。

テレアポで病みそうでも続けるメリット

成果報酬が大きい

テレアポは成果がはっきり数字となって表れるので、歩合が出る会社が多いです。やればやるほど結果が返ってくるのは、たとえ病みかけているとしても、大きなモチベーションになります。

ビジネスのための言葉遣いやマナーが身に付く

テレアポは一種の営業職なので、丁寧な言葉遣いやビジネスマナーが自然と身につきます。1年もやっていれば、一通りのマナーは身につくのではないでしょうか?

将来どんな職種でも役立つスキルですので、病みかけても期間を決めてやり続けるというのもありだと思います。

断られ耐性が身につく

テレアポは断られることが当たり前の世界なので、自然と断られることに対して耐性が付きます

例えば、テレアポを一通り経験した後に、ルート営業に移ったらどう感じるでしょう?ルート営業は基本的待ちのスタンスでも仕事が来ます。場合によってはぬるいと感じてしまうのではないでしょうか?

テレアポで鍛えられたメンタルは、どんな仕事でも役に立つと思います。

テレアポで病んでしまった場合に取るべき行動

まずは休みを取ってメンタルを回復させる

精神的に限界を感じたら、無理せずに休むことが大切。メンタルを回復させる時間をしっかりとりましょう。一旦、有給を数日間取ったりしてリセットするのもありかもです。

テレアポ経験を活かして転職する

「もう無理だ!」と感じたら、最終的に転職を考えるのも一つの手です。テレアポの仕事を2-3年もやっていれば、一通りのマナーやアポ取り、電話応対のスキルが身に付いているはず。

断られることの少ないルート営業の求人も多いですので、他の会社でも重宝されます。

まとめ:営業の経験は詰めるがやはり病みやすい

テレアポは営業の基本を学べますが、やはり病みやすいのだと思います。中には、どんどん人が入れ替わって、従業員が消耗品のような扱いを受けている会社もあるでしょう。

辛いのは確かですが、対処法や自分なりの心構えを持つことで、少しずつでも乗り越えていけます。そして、自分に合った方法で、メンタルを守りながら続けていくことが大切です。

もし本当に限界を感じたら、無理せずに新しい道を探しましょう!動き出すなら若いうちからです。