ワンマン社長に振り回され、ストレスが限界に達していませんか?
ワンマン社長に振り回され続けると、自分がなぜ働いているのかさえも分からなくなります。
しかし、そうなってしまうのは当たり前なんです。このような会社はトラブルが起きたとき、必ず個人に責任を転嫁するからです。
ワンマン社長を黙らせたい!と思うあなたに向けて、ワンマン企業に勤めた私の経験談から対処法をご紹介します。
規模:従業員数10人未満
過去3年間の採用数:20人
平均勤続年数:0.6か月
3年以内離職率:95%(残り5%は私です。)
一年以内定着率:5%
ほとんどの場合、最終的には”逃げる”選択肢しかないと思います。ワンマン社長が改心することはないからです。
ワンマン企業は、社長により社長のために作り上げられた会社だからです。もし入社してしまったら、その会社で実績も社歴もないあなたにとって、できることは非常に限られます。
・ワンマン社長が改心することはない
・退職や転職の準備を進めておく
・労働基準監督署や労働局の利用も役立つ
Contents
ワンマン社長に振り回される日々
全ての権限が集中している経営者
ワンマン社長は会社の全権限を自分一人に集中させています。
社員の意見を聞かず、重要な意思決定はすべて独断で下します。
「雇ってやっている」という上から目線
トラブルはすべて社員の責任であり、失敗を許さない
業務の優先順位が頻繁に変わる
従業員に裁量が与えられないので、過度なストレスにより働きづらさを増大させます。
論破は不可能【クビになる】
もしあなたが、ワンマン社長へ報復を考えたとしても、無策で正論をぶつけることは危険です。
最悪の場合クビになります。
ワンマン社長にとって、自分の思い通りに動かない従業員は邪魔でしかありません。クビにならないまでも、強烈な叱責を受けることはまず間違いありません。
ワンマン社長の共通点に、パワハラ(ハラスメント)の概念がないことが挙げられます。容赦ないパワハラにより、あなたの人格までも否定してきます。正直クズ野郎です。
論破していい場合
・次の就職先が決まっている
・会社を辞めて半年くらいは生活できる貯蓄がある
ワンマン社長とのやりとりで大切なのは、何の後ろ盾もなくクーデターを起こしてはならないという点です。
ワンマン社長に耐えられないときの選択
労働基準監督署に相談【労働基準法違反】
労働基準監督署は、会社の労働法違反について指導や是正勧告を行ってくれる機関です。
パワハラは取り扱っていませんが、証拠さえあれば情報提供(通報)から1か月程度で動いてくれます。
私も2回利用したことがあります(2回とも別の会社)。
なんと、2回とも会社へ指導が入り、未払い賃金が全額(約25万円)回収ができました。また、サービス残業が20時間⇒ほぼゼロになりました。
サービス残業、未払い賃金に悩んでいる方はぜひ利用することをオススメします。労基の担当者にいろいろ質問してみると、わりと丁寧に教えてくれます。
私が実際に証拠として使って、有効だったものをリストアップしておきます。
・実際の退勤時間を撮影した写真
・退勤時間のメモ(必ず分単位)
・サービス残業の詳細な仕事内容(例:●●社への見積作成、営業部のオフィス清掃)
・給与明細(認められた残業と実態の差を証明するため)
労働基準監督署(労基)に相談することで、違法な労働条件や賃金未払いが改善される可能性があります。
しかし、ワンマン社長に対しては根本的な解決にはなりません。
労働局に相談【嫌がらせ、ハラスメント】
パワハラなどのハラスメント関係は、労働基準監督署ではなく労働局が担当になります。
私は利用したことはありませんが、やはり証拠が重要になるそうです。
判例をいくつか調べてみましたが、明らかなハラスメントにも関わらず、認められなかった事例もあります。共通点は証拠が不十分であることでした。
・嫌がらせ、パワハラ
・解雇、雇止め
・配置転換
・賃金の引下げ
・いじめ
ただ、この方法はあまり有効ではありません。たとえ労働局の指導が入ろうと、ワンマン社長は改心しないからです。
裁判を起こすにしても、その会社から退職する覚悟が要るでしょう。
労働基準法違反なら、労働時間を短くするなどの対策が可能です。しかし、パワハラは社長の性格が直らなければなくなることはありません。
そこで、次の対策です。
退職、転職する
ワンマン社長の経営する会社に入ってしまったら、最初から退職や転職を視野に入れて動きましょう。
たとえ異常な会社だと分かっていても、5年10年と働き続けてしまうとマヒして異常性に気づかなくなってしまいます。
転職サイトやエージェントは、登録してもすぐに企業に応募しなくていいんです。また、登録するだけなら会社にバレることもありません。
一度、騙されたと思ってやってみて欲しいのが「退職願を書いてカバンに入れておく」ことです。
やってみるとわかりますが、「いつでも辞められる」という選択肢を持っているだけで心に余裕が生まれます。
ワンマン社長を黙らせる方法4選
圧倒的成果を上げ続ける
ワンマン社長に限らず、成果を出す人間は経営者から信頼されます。
社長の見る目が変わってくれば、無駄な指示や叱責が減る(黙らせられる)可能性があります。
また、もしその会社を数年後に辞めるとしても、実績とスキルは次の会社への転職で役に立ちますので、無駄になることはありません。
数値目標を達成することで、あなたの実力を示しましょう。
報連相を毎日行う
ワンマン社長はすべての権限を握っているので、常に情報を欲しています。
そこで”報告・連絡・相談”を徹底することで、社長からの理不尽な叱責を避けることができます。つまり、黙らせることができます。
社長に安心感を与えることで、不安が解消されるからです。
小さな進捗でも共有することで安心感を与えましょう。
聞かれることを先回りして答える
経験談ですが、ワンマン社長は思い付きで質問をしてくることが非常に多いです。
社長が気にしそうなことを事前に把握し、先回りして答えることは評価を上げるポイントになります。
いっそのことイエスマンになり切る
自分の意見を押し殺し、“イエスマン”になりきるのも一つの戦略です。
ただし、非常にストレスが溜まります。長期的には自分の精神状態を悪化させるので、オススメはしません。
壮絶なパワハラ、モラハラ
失敗した個人を異常に責め立てる
一度の失敗で過剰に責任を追及され公開の場で罵倒されることがあります。
例えば、毎月残業80時間して疲れ果てた人がミスをしたとします。もちろん、労務管理できなかった社長ではなく「実際にミスをした個人」に責任転嫁されます。
ワンマン社長には一般常識が通用しません。個人の責任として追及することで、うっぷんを晴らすからです。
すぐに怒鳴る
何より自分中心なので、気に入らないことがあればすぐに怒鳴ります。
とにかくハラスメントに躊躇がありません。コンプライアンスなんて、まるで遠い国の言葉かのようです。
社員の話を聞かない
社員の意見や提案は基本的に聞き入れられません。ワンマン社長は自分が正しいという前提を持っているからです。
もし提案を受け入れたとしても、問題が起きればすべて提案した社員の責任です。
それもそうです。社員の話を聞く習慣があればワンマンになんてなりません。
自分の非を認めない
とにかく自分の誤りを認めません。すべて社員のせいにされます。
会社のイエスマンが社長の判断を支持することで、さらにその考えが強化されます。ワンマン社長が経営する会社では、間違いなくイエスマンの存在があります。
たとえ経営のミスだとしても社員に転嫁することによって、高い離職率を実現(?)しています。
好き嫌いで判断する
能力よりも個人的な感情で社員を評価することも多いです。
評価が公平でないので、転職を考えるきっかけにもなってしまいます。
感情をコントロールできない
ワンマン社長は感情をコントロールできない人が多いです。
従業員のストレスが溜まる一因にもなります。
指示がコロコロ変わる(朝令暮改)
思い付きで発言をするので指示がよく変わります。
一度決めたことを2度3度変えることが当たり前のように起きます。
頻繁な方針転換は無駄な業務が増える原因になり、従業員の不満に繋がります。
あらゆることに口出しをする
気になると細かい点まで干渉してきます。
例えば、利益数万円の極小案件だとしても、社長の目に付いてしまったが最後。単純にうっとうしいです。
社員の裁量が奪われ、ますます働きにくい環境になってしまいます。
相手の時間と労力をムダにする
従業員を無駄に拘束する癖も持ち合わせています。
ワンマン社長は天皇のようなものです。社長の都合で従業員の時間をいくら奪おうと、関係ありません。
タイパを重んじるZ世代には到底耐えられるものではないでしょう。
「給料を払ってやっている」と思っている
本来、労働の対価として賃金が払われます。しかし、ワンマン社長は「給料を出して”やっている”」という感覚です。
この前提自体がおかしいので、まともな理屈は通用しません。
ワンマン社長の問題点
社長に全権限が集まる
ワンマン社長は全ての意思決定を自分一人で行います。従業員には必要最低限の裁量しか与えません。
結果として何が起こるかというと「NO.2の不在」です。跡継ぎがいないんです。
経営のノウハウを従業員が学ぶことができません。私のいた会社では、ワンマン社長が引退した瞬間に経営が成り立たなくなるような状況でした。
離職率が異常上がる(90%超えも)
ワンマン社長が自分中心の経営を続けることにより、異常な離職率をマークします。
会社によっては、3年以内離職率90%を超えることも珍しくありません。
もしワンマン経営の会社に入りたくなければ、入社前に離職率は必ず確認しましょう。
仕事の目的を見失う
社長の指示が頻繁に変わるため、従業員は自分の仕事の意義を見失いがちです。
人によると思いますが、相当なストレスになるのではないでしょうか。
イエスマンしか残らない
ワンマン社長の下では異論を述べる社員が排除されます。
結果イエスマンの巣窟になり、新たに入社した人が追い詰められることになります。
社長だけでなく、イエスマンになり切っている従業員も十分クズだと思います。
従業員が育たない
ワンマン社長がすべての意思決定権を持つので、従業員の経験の機会が奪われます。
社長の指示を忠実にこなすことしか求められないので、従業員が育ちません。
チームプレーができない
チームで何かを達成することができません。トップダウンなので、社長抜きでチームを組むことがまずできないからです。
ワンマン企業には「社長」と「その他社員」の2パターンしかいません。
違法行為が見過ごされる
社長の指示が絶対視される環境では、違法行為や不正が見過ごされる可能性があります。
労働基準法は当たり前のように守られません。
そもそも、労働基準法を100%順守しているワンマン企業なんてあるのでしょうか?
ワンマン社長のメリット
意思決定が早い
ワンマン社長は自分一人で決定を下せるため、意思決定のスピードが速いです。
迅速な対応が求められる場面では強みを発揮することがあります。
サボる社員が出にくい
ワンマン社長の厳しい監視下では社員がサボることが難しくなります。
サボりが発覚すると退職に追いやられるからです。
是非は置いておいて、従業員全員が働く意思を持つことになります。
最終的な責任は取ってくれる
ワンマン社長はすべての権限を持っている分、最終的な責任は取ってくれます。
確かにミスを社員に責任転嫁する言い方をします。しかし、会社が傾くほどのミスでなければ、叱責で済むことが多いです。
一方で、数千万円レベルの損失を出してしまった場合は危険です。クビにされる可能性があるので安心してはいけません。
結論:理不尽な環境から逃げる選択を
正直ワンマン社長は、パワハラクズ野郎と言って差し支えないです。
パワハラに耐え続けるのは、あなたの人生にとって間違いなく負担になります。最終的には、環境を変えるための行動を起こす勇気が必要です。
ワンマン社長は改心せず強い権力を持ち続けます。
そこで私たちにできるのは、労基などの公権力の使用や転職と言った対抗策を持つことです。
色々な方法を活用して、理不尽な環境から抜け出しましょう。自分自身の健康と幸福を守ることが、人間にとって最も大切です。
この記事を参考に、今すぐ小さな一歩を踏み出してください。