直感で「この会社合わないなあ…」って感じた時どうします?なんとなく今の仕事続けるか、辞めようかで迷いますよね。
結論から言うと、次の転職を考えた方が良いです。
なんとなく感じた直感は正しいことが多いからです。私は3社の会社を経験していますが、入社1か月以内に感じた直感はすべて当たっていました。
・なんか社員の人たちみんな暗いな…
→残業最大130時間のブラック職場
・一見良さそうな会社だけど、若手が全然いないな…
→超トップダウン型企業、シワ寄せがすべて若手に行く年功序列組織
・最終面接が社長だったけど、自分にだけお茶が出されなかった…
→1年以内離職率90%の超絶ワンマンブラック企業
すぐ会社を辞めた方が良いというわけではありません。しかし、結局は辞めることになる可能性が高いです。
・直感は大体当たるから
・結局は辞めることになるから
・時間を無駄にしなくて済むから
ここでは、会社が合わないと直感で感じる理由や、転職を考えた方が良い根拠をご紹介します。
Contents
会社が合わないと感じる直感9選
面接時に感じた違和感
会社に入る前、面接の段階で何となく違和感を覚えたことはありませんか?
それは、会社が自分に合っていないという直感かもしれません。
私が入った3社目の最終面接では、社長とその他2人が面接官でした。
社長は70代で、ヒトラーみたいなちょび髭のおじいちゃんでした。いかにも古典的な中小企業の社長っぽい雰囲気です。
いざ面接が始まり、途中でお茶出し係の人が来ました。ところが、お茶は1つしかきませんでした。社長にしかお茶を出さないからです。
その時から、かなりの違和感を受けていました。今まで受けた面接は、基本的に面接官と応募者両方に出ていたからです。逆に、応募者だけに出す会社もありました。
今思えば、その直感は正しかったです。
その他にも気になるところはありましたが、商社営業としての経験が積めればいいと思ったので、内定を承諾しました。
ところが、入社1か月もしないうちに違和感が正しいことが証明される日が来ました。
「お前は何回同じミスをするんだ!バカヤロー!!」
パワハラ上等、社長のワンマン企業だったんです。ヒトラーみたいではなく、本当にヒトラーでした。
確かに、仕事の経験が積めるという予想は当たっていました。ところが、1年以内離職率90%という凄まじいブラック企業でした。
その他にも、高圧的な面接だったり面接官の雰囲気だったり、面接の時点で違和感を感じたことがある方もいると思います。
入社前に「合わない」と判断できるに越したことはありません。そもそも入らないようにすることも重要です。
何だか職場がどんよりしている
なんとなく、「どんよりしてるなあ」という直感もアテになります。
・社員同士の会話のトーンが低い
・双方向のコミュニケーションがない
職場にいるだけで心が重くなる雰囲気は自分にも伝染するからです。詳しく言語化できないけど、とにかく社員の雰囲気が重いんです。
活気がなく、常に職場の空気が重く感じられる雰囲気は、人によっては長く居続けるには厳しいかもしれません。
社員に抑圧された雰囲気がある
周りの社員に抑圧された雰囲気があるときもまた、会社に合わないと感じるきっかけになります。
常に上司に怯えながら働くことになるからです。
・フロアにいる人数が多いのに異常に静か(雑談が許されない雰囲気)
・社員が無表情で喜怒哀楽がない
従業員数50人未満のトップダウンの会社にありがちです。
抑圧が強い職場って、気軽に本音を話すことができないのでかなり窮屈です。
社員同士の雑談がない
社員同士で気軽に会話ができるかどうかは、職場の居心地に大きな影響を与えます。
仲の良い同僚の存在は仕事の幸福度に直結するからです。
『科学的な適職』という、13万部売り上げたビジネス書のベストセラーがあります。
その中で、仕事の幸福度を決める7つの要素の一つに、「仲間」という項目を挙げています。筆者は、会社を選ぶ際に「仲良くなれそうな人はいるか?」という点を注意すべきと述べています。
”『科学的な適職』 鈴木祐、クロスメディア・パブリッシング、2019年”
社員同士がほとんど話をしない職場は、風通しが悪く、助け合いや協力が行われにくいです。
仕事内容にやりがいが持てずつまらない
なんかこの仕事つまらないな…と思うとき、既に会社に合わないことを感じているのかもしれません。
仕事を頑張るためには、何かしらの楽しみややりがいは不可欠だからです。
日々の仕事に楽しさや充実感を感じられないと、働く意欲が薄れます。「こんなことをやりたいわけじゃない」と、マイナスの感情を持ちながら働き続けるのは非常に苦しいです。
人間関係が悪い
当然ですが、職場での人間関係も働きやすさに大きく影響します。
雰囲気の悪くなることに加えて、仕事の進めやすさにも関わるからです。
・同僚の協力を得にくい
・上司に質問がしにくい
なんか人間関係良くないな…と感じた場合も、合わないと感じるシグナルなのかもしれません。
仕事とプライベートのバランスが取れない
仕事が生活の大半を占めると、プライベートを充実させる時間を取れません。
拘束時間の増加=休める時間の減少だからです。
急な休日出勤が生じたり、不規則な勤務時間で働いていると、自分の好きなことをする時間が確保できません。
心身のリフレッシュもできないようであれば、バランスが取れていないサインです。
自分の将来のビジョンが見えない
「将来のビジョンが見えない」と感じるときも、合わないサインです。
自分の将来像が見えないと、その会社に居続ける意味も見えないからです。
・今の会社がどこに向かって進んでいるか?
〇利益を順調に増やしており、新しい事業を始めようとしている。
△毎年の売上を維持することが最重要である。
・その会社にいることで自分がどうなれるか?
〇やりたい仕事の経験を積めていて、5年後には係長になれるルートが見えている。
△昇給もなく同じ仕事を続けることになる。
自分がより良い状況に置かれるビジョンは見えているでしょうか?会社での経験が将来に役立つか、成長に繋がるかを考えることは、仕事を続ける意味を考える際に重要です。
先輩の給料が低そうに見える
「なんかこの先輩、俺より10年も長く働いてるのにお金なさそう??」と感じるときも、合わないサインと言えます。
会社の先輩は自分の将来の姿だからです。先輩が長く働いている割に収入が少ないと気づいたら、その会社での自分の将来にも不安を感じますよね?
一緒にランチに行ったときなどのふとした行動でわかります。
「安いからこれにしよっと」
「このメニュー高いな…」
頑張っても評価されにくい職場だと、努力が報われません。
合わない会社を続けることのリスク【=辞めていい理由】
直感は大体当たるから
第一印象で「合わない」と感じた場合、その感覚は大体当たります。
人間は不自然を見つける能力に長けているからです。直感は高機能なセンサーです。
・会社に変な不文律がある
・なぜか会社の人とだけコミュニケーションがうまく行かない
・社員第一を掲げている割に社員の待遇が悪い
上手く言語化できませんが、降ってきた雨粒の一滴目を感じるときのようなものでしょうか。一瞬「あれ?」と思い、その後「ああ雨か。」と気づく感覚。
私の経験ですが、会社に対しての直感は今のところ的中率100%です。
心の底で違和感を抱きながら無理に続けると、後になってその感覚が正しかったと気付くことが多くあります。
結局はやめることになるから
「合わない」と感じた会社で続けても、問題が解決される可能性は低いです。
合わないと感じる原因は、大体の場合会社に深く根差している問題だからです。
・社風
・仕事内容
・人間関係 など
最終的には辞める選択をするケースがほとんどではないでしょうか。早い段階で見切りをつけることで、次に進む時間を無駄にせずに済みます。
ストレスを受け続けることになるから
合わないと感じた会社に留まると、健康やメンタルにも悪影響を及ぼしかねません。
日々ストレスを蓄積することになるからです。
慢性的なストレスは、続くほどマヒして感じにくくなります。将来的に深刻な問題に発展する可能性があります。
時間を無駄にしなくて済むから
合わない環境に居続けることで、若い時間を無駄にするのはもったいないです。
若さだけは本当に取り返せません。
例えば、27歳で会社が合わないと感じたとしましょう。その後3年続けて、辞めることを決断した場合すでに30歳になっています。
もちろん、辞めるにしてもいろいろと考える必要はあります。生活や家族など、天秤にかけるものは沢山あるでしょう。
しかし、自己成長につながらない仕事の時間は無駄に近いです。
仕事へのモチベーションが下がるから
やる気を失ったまま働くのはつらく、仕事へのモチベーションがも下がります。
モチベーションを失ったまま仕事を続けても、成長やパフォーマンスの向上は見込めないでしょう。自分の市場価値が上がらないまま働くことになるのです。
成長の停滞は、その会社にいるときにはわかりません。しかし、同級生と仕事の話をした時にようやく気付きます。
「なんでもっと早く決断しなかったんだ!」と後々思わないように気をつけましょう。
自分の力を発揮できる職場でこそ、本当の成長や達成感が得られます。
居続けると感覚がマヒするから
合わない会社に長くいると、感覚がマヒして違和感を忘れてしまいます。
変な会社に長く働き続ける人は、マヒしていることに気付いていないからです。ブラック企業で10年以上働き続ける人を観察した結果、そう思いました。
例えば、ブラック企業では社歴が非常に長い人と短い人で2極化します。社歴10年~20年の上司と入社1年前後の新人といったバランスです。
殆どの人は違和感に気付いて逃げますが、当たり前になってしまった人は会社に居続けます。
違和感が薄れると「仕方ない」と諦めてしまい、本来の自分の望む方向から遠ざかる恐れがあります。
ダラダラと続けることで辞めにくくなるから
ダラダラと会社に居続けるほど、辞める決断が難しくなります。
決断を先延ばしにすることできっかけを失うからです。
中途半端に居続けることで、さらに辞めにくい状況に追い込まれることが多いため、早い段階で見極めることが重要です。
直感で合わないと感じた会社を辞める際の5つの判断基準
今は我慢すべき時期では?
まず、「今は我慢すべきではないか?」という視点で状況を考えてみましょう。
現在の不満が一時的なものであれば解決する可能性が高いからです。
・仕事を覚えてしまえば楽になる。
・配置換えが2-3年ごとに行われるので、人間関係がリセットされる。
・嫌な上司の定年が近い。
人生、時には修業期間は必要です。
不満が改善される見込みがあるか?
会社で感じている不満が、待てば解消される可能性があるかを考えてみましょう。
時間で解決できる問題もゼロではないからです。
・異動の希望が承諾される見込みがある。
・5年先輩の月給が自分より5万円高いので、数年で大きな昇給が見込める。
例えば、上司や同僚との関係性が今後改善する見込みがあったり、業務が変わる予定があるなら、慌てて判断しない方がいいでしょう。
何のために今の会社に入ったのか?
入社したときの目的を思い出してみることも役立ちます。初心を思い出すことで、自分がこの会社で何をしたかったのかを再認識することができるからです。
・この業界で一本立ちできるスキルを身に付けたかった
・家族を養うため、多少の理不尽があってもここで働きたかった
・趣味の時間を確保するため、残業の少ないこの会社に入った
私は1年以内離職率90%の会社に入って、もうすぐ3年になりますが「専門商社の営業スキルを身に付ける!」という目標があったため、何とか踏みとどまっています。
「この会社で何をしたかったか?」と振り返ることで、自分が望んでいたものを今も得られる可能性があるか確認してみてください。
次の仕事はすぐに見つかりそうか?
次の仕事がすぐに見つかるかどうかも判断材料の一つです。
不況の時に急いで辞めたところで、今以上の待遇の会社を見つけられるとは限らないからです。
転職活動の進み具合や現在の求人状況などを見て、無理なく次に進めるかを考えてみましょう。
自分の力と仕事内容が合っているか?
現在の仕事が自分の力と合っているかも判断基準になります。
自分の経験や能力アップに直結する問題だからです。
・仕事の難易度が程よく高く、成長が見込める
・仕事が簡単すぎて、この会社に居続ける意味がない
どんなに努力しても手ごたえを感じられないなら、他の場所で力を発揮した方が良いかもしれません。
直感で合わない会社を辞める5つの方法
辞める前に十分な準備をする
辞めると決めたら、転職活動の準備を進めましょう。辞めた後のことを考えて、余裕を持って準備できるかが大切です。
とりあえず転職エージェントに相談してみるのでもいいと思います。
深堀りされない退職理由を伝える
退職理由を伝えるときは、必要以上に掘り下げられない理由にしましょう。
会社からの引き留めを受けづらくなるからです。引き留めのやり取りは非常にストレスになるので、できるだけ避けるべきです。
・家業を継ぐから
・実家で両親の面倒を見なければならないから
・親戚の会社を手伝うよう頼まれたから
「給料が低いから」「残業時間が長いから」というような、解決できそうな理由にしてしまうとしつこい引き留めを食う可能性があるのでオススメしません。
残務処理や引き継ぎを行う【適当でもいい】
引き継ぎを行い、仕事を次の担当者に渡しましょう。必要最低限で構いません。
残った人間が絶対に何とかするからです。
退職の意思を伝えたら、もうあなたは会社の戦力になる必要はありません。転職活動や、自分のための活動にエネルギーを使いましょう。
そこまで一生懸命に引き継ぎをしたい会社なら、そもそも辞めないですよね?
円満に別れる
無用なトラブルを避けるため、職場の人とは円満に別れるよう心がけましょう。
その会社が取引先になったり、いつかまた関係を持つ可能性があるからです。
タンカを切って辞めるなどすると、自分の今後にマイナスになるかもしれません。
退職後の生活費や保険などの準備をする
収入が途絶える期間も視野に入れ、生活費や保険の確保に備えておきましょう。準備を整えることで、退職後の生活も安心してスタートできます。
【失敗しない】合う会社に入る5つの方法
自分の目的を明確にする
新しい会社で何を得たいか、どんな働き方が理想かを明確にしましょう。
仕事を選ぶにしても、自分の目的が明確にならないと最適な選択肢を選ぶことはできません。
自分の目標がわかると、会社選びの軸が定まり、選択に迷わなくなります。
業界や職種、企業規模などの希望条件を絞り込む
自分が希望する業界や職種、会社の規模を具体的に絞り込むことで、最適な職場を見つけやすくなります。
漠然としたまま探すより、方向性が明確になるからです。
私の経験則ですが、従業員数10人前後の零細企業はオススメしません。会社が大きくならない、または大きくできない何かしらの理由が隠れているからです。
企業情報や口コミ、評判などを調べる
会社の情報や働きやすさの評判を、入念にリサーチすることも大切です。社員や元社員の声を参考に、実際の環境をイメージしてみましょう。
入社前に必ず職場見学を行う
職場の雰囲気を確認するため、入社前に職場見学をお願いしてみましょう。
職場の雰囲気を知ることは、合う合わないの判断をするための必須事項だからです。3社経験した私の経験則です。
数十秒見渡すだけでもいいです。雰囲気がおかしい、社員が抑圧されているなどの情報はここで得ることができます。会社を判断する際、間違いなく参考になります。
イメージと実際のギャップを避けやすくなります。
終業時間まで張り込む
実際の退社時間を確認しておくことも必要です。残業にこだわる人は絶対に見ておきましょう。
聞いていた残業時間が終わるころに、電気が消えているかを現地で確認してみましょう。求人票や面接ではいくらでもウソをつくことができるからです。
私の3社目の会社は、残業月20時間以内と聞いていましたが、上司は月80~100時間も残業をしていました。
上司は未来の自分の姿です。張り込んでいれば気付けたのですが…
まとめ:合わないと感じたら辞めてOK!ただし次の転職先が見つかってから
・直感は大体当たるから
・結局は辞めることになるから
・時間を無駄にしなくて済むから
職場に合わないと感じるなら直感を信じましょう。大体当たっていますから。
ただ、感情的に動くのではなく、総合的に判断して計画を立ててから行動を起こすことをおススメします。
感情的に会社を辞めると、後々苦労することになりかねません。